ブログを見て頂き有難うございます。
ルイヴィトンのバッグで、もっとも
多い症状ですが、付け根部分の
レザーが切れる症状です。
根革という部位になります。
ルイヴィトンのヌメ革は、
購入時、白に近いアイボリーです。
経年変化で色合いが焼けて
キャメル色に変化します。
エイジングを楽しむレザーですが、
キレイに焼けて、飴色に変化してくるころには、
接続部分の金属が擦れて亀裂が入って裂けてきます。
裏地があるため、必要な部分の
縫製を最初に解いていきます。
取り外した状態です。
モノグラムはシッカリしています。
さすが、ルイヴィトンです!
ヌメ革は、元々、ペールオレンジ(肌色)ですが、
交換しない部位との色合いが違ってしまうため、
エイジングしたヌメ革をカットして
形を作り、八方ミシンで縫い付けしていきます。
モノグラムはトアル地と言いまして
合成皮革素材です。
丈夫な反面、硬い素材なので、
ひび割れが出ないよう、手縫い感覚で
縫い付けが必要です。
縫い付けが完了しました!
丸い穴は、リベットを取付する為の
穴になります!
ドットタイプと言いまして、
打ち込んで取り付けるタイプです。
類似のリベットを取付しています。
※ロゴは無くなるので、ロゴ入りをご希望の場合
正規店でご相談いただけたらと思います。
取付のために、解いたふち周りの縫製を戻していきます。
モノグラムの生地が割れないように、
手回しの八方ミシンで慎重に縫製します。
使用するステッチ(糸)も出来るだけ違和感がない
色合い、太さのものをご用意しております。
いかがでしたか!
交換する流れをご紹介させて頂きました!
画像でポイントだけご紹介させて頂きましたが、
アマゾンタイプの場合、総時間、約2~3時間ほど
掛かる修理になります。
▼ルイヴィトンのヌメ革って?
ルイヴィトンのモノグラムや
ダミエシリーズで使われているレザーで
もっとも多いレザーがヌメ革です。
ヌメ革は、植物性のタンニンでなめした
レザーになります。
銀面のあるレザーに比べ、きめが細かく
とても丈夫ですが、表面加工(銀面が無い)が
されていないため、傷が付きやすく、日焼けして
色合いが変色してきます。
ヌメ革は簡単に言うと、お化粧がなされていない
ナチュラルレザーです。
そのため、傷が付きやすく色合いが変化してくるのです。
しかし不思議なレザーで、傷や焼けシミがついても
レザー特有の味に変化していきます。
ご存知の方は、好んでヌメ革を選び、
エイジングを楽しまれています。
雨の日は注意
ヌメ革は表面加工がされていないので、
水に弱く、雨が掛かってしまうとシミになります。
雨の日は極力、ご使用を避けた方が無難と言えます。
クリームお手入れはおすすめ?!
クリームで保湿を施す手もございますが、
ヌメ革はクリームでシミになるケースもあるので、
新品のヌメ革にクリームを使うのはやめましょう!
ヌメ革は本来、自分で育てていくレザーです。
少しあめ色に変化するまで待ってから
使用される方も多くいらっしゃいます。
ある程度、焼けてからクリームで
保湿し味を深めると良いかと思います。
クリームを使うときの注意点は、
1箇所にたくさんつけるとシミになります。
均一に満面なく広がるように塗ってください。
目立たない場所でのテストも忘れないでください!
お肌と同じです!
シミになったりムラが出た場合の対処法
日光の当たる窓際など、室内で日焼けさせます。
天候によりますが、2週間~4週間位置いておくと
焼けてきます。
そして、クリームを塗ります。
※塗り過ぎは注意です。
同じ様に日光浴をします。
そしてクリーム
上記の工程を繰り返すとシミが目立たなくなったり、
色合いが均一に焼けてきます。
しかし、天然素材なので、思うように行かない事も
ありますので、エイジングによる変化を
楽しむようにしましょう!
それが、ヌメ革です。
購入時の白い状態を保つことは
不可能に近いので、新品を購入の際は、
理解した上で購入してください!
ルイヴィトンを修理する前に
知っておきたい事をまとめました。
修理をお考えの前に読んでください!
その他の部分が切れてしまった方は、
こちらをご参考にして下さい!