ルイヴィトン(Louis Vuitton)のモノグラムルコは、世界的に有名なファッションブランドであるルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)の象徴的なデザインの一つです。
モノグラムルコは、ルイ・ヴィトンの創業者であるルイ・ヴィトン・マレーゼ(Louis Vuitton Malletier)の息子、ジョルジュ・ヴィトン(Georges Vuitton)によって1896年に考案され、その後ブランドのシンボルとして確立されました。
当時のヨーロッパで広く見られた模倣品やコピー商品に対抗するため、ジョルジュ・ヴィトンはブランドの製品が模倣品と区別されるよう独自のデザインを開発する必要性を感じました。
その結果生まれたのが、初めてのモノグラムパターンです。
このデザインの初登場から数十年が経過し、モノグラムルコはルイ・ヴィトンのシグネチャーデザインとして世界中で広く認知されるようになりました。
また、モノグラムルコは時代を超えて愛され続け、ルイ・ヴィトンのブランドの不動の一部として確立されました。
美しさと独創性は、ルイ・ヴィトンのブランドの歴史と文化に不可欠な要素となっています。
今回は、モノグラム・ルコのポケット内部の張替え修理をご紹介します。
ルイヴィトン・ルコバッグの張替え修理
今回、革修復どっとコムにご依頼いただいたルイヴィトン・ルコバッグは、本体内部にスエード調のエクセーヌ生地が使われており、主だったシミや破損もなく綺麗な状態でした。
しかし、仕切りポケット側面とファスナーポケット内部の合皮が剥がれ、浮いた状態になっていたため、シャンタン生地への張替えをご提案いたしました。
この修理により、バッグの内部が新たに蘇り、さらに美しく、耐久性も向上します。
劣化した場合、バッグを長く愛用するためには、こうした修理が大切です。
今回の修理では、本体内部は張り替えておらず、ポケット内部のみの張替えを行いました。
ファスナーポケットやルイヴィトンの刻印がある入り口周りのヌメ革は再利用し、移植しています。
これにより、オリジナルのデザインを保ちながらも、劣化部分をしっかりと修理しました。
ファスナーポケット内部
劣化した合皮の状態と保管方法の重要性
劣化した合皮の状態は、保管中の湿度や高温が原因となり、画像のように剥がれや浮きが発生することがあります。
このような状態になると、触るだけで生地がボロボロと剥がれてしまうことがあります。
適切な保管方法
- 乾燥した場所: 高温多湿を避け、風通しの良い場所で保管することが重要です。
- 適切な温度: 直射日光や過度な温度変化を避けることで、素材の劣化を防ぐことができます。
合皮が劣化してしまった場合、早めに適切な修理を行うことで、バッグや財布の美しさと耐久性を保つことができます。
何かご不明な点やご相談があれば、お気軽にお問い合わせください。
あなたの大切なアイテムを美しく保つためのお手伝いをいたします。
加水分解による合皮の劣化した状態
内部にベタツキや劣化が見られたら詳しくはこちら
ルイヴィトン財布・バッグ修理のアフター事例集
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革修復どっとコムの取り組み
私たちは職人の育成を重要なミッションとして、高品質な修理サービスを提供し続けるため、次の世代の職人を育てる取り組みに力を入れています。
①実践的な練習
傷んだブランド品を安く仕入れ、練習用に使用しています。
これにより、職人たちはリアルな修理経験を積むことができます。
②専門的な指導
経験豊富な職人が新しい職人に対して指導を行い、技術を継承しています。
高度な技術を伝えることで、全体のクオリティを保っています。
③多様な修理実績
ルイヴィトン、エルメス、シャネルなどのハイブランド品を取り扱い、さまざまな修理経験を積むことで、対応力を高めています。
④もったいない精神
日本の「もったいない」精神を大切にし、使い捨てではなく、修理して長く使う文化を広めています。
上記の取り組みとして、以下の方法で職人を育成しています!
リペア教室(多くの人に感動と喜びを)
委託販売(ブランド名・シリーズ名・真贋教育)
