保管していたら、バーキンが歪んでしまいました…(泣)
今回ご紹介するバーキンは、長期間クローゼットの中で保管されていたものです。
保管中の環境が高温多湿だったため、革が柔らかくなり、バッグ自体の重みで徐々に形が崩れてしまいました。
その後、冬場の低温によって歪んだ状態のまま革が固まり、気づいたときには本来の美しいフォルムが失われていたのです。
このままではとても使用できる状態ではなく、大切なバーキンを再び美しく蘇らせるために、形の補正と角擦れのメンテナンスをご依頼いただきました。
革の状態を見極めながら、丁寧にフォルムを整え、擦れてしまった角部分には色補正と保湿を施しました。
【before】

【after】

ピカピカの新品とまではいきませんが、普段使いにはまったく問題のない、きれいな状態に仕上がったと思います!
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角擦れにつきましては、表面の状態を丁寧に整えたうえで、部分的な補色と艶の調整を施し、修復箇所が目立たないよう自然な仕上がりを心がけてケアいたしました。
これにより、全体の印象を損なうことなく、違和感のない仕上がりになるよう努めております。
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【after】

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【after】

型崩れの修理に関しては、クレンジングの工程において、皮革を鞣す際に使用される加脂剤を活用し、革に適度な張りを持たせるよう補正を行っております。
この加脂剤は、革の繊維に潤いと柔軟性を与える働きがあり、型崩れした部分に自然なふくらみと弾力を取り戻す効果が期待できます。
なお、深く刻まれたシワにつきましては、完全に消すことは難しいものの、全体的なフォルムや質感が整うことで、見た目の印象は大きく改善されるかと存じます。
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【after】

膨らみが目立っていた型崩れにつきましては、丁寧に補正を施すことで、全体のフォルムが整い、見た目にも美しく仕上がったかと存じます。
なお、当店ではプレスやアイロンなどの強い圧力を加える方法は使用せず、革本来の質感や張りを損なわないよう細心の注意を払いながら型崩れの補正を行っております。
そのため、仕上がりは非常に自然で、違和感のない感じで、革の持つ風合いや柔らかさを活かした補正となっております。
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革修復どっとコムでは、職人の育成や技術の継承、そして新たな技術開発を進めていくために、バッグなどの中古品の仕入れや買取を積極的に行っております。
これらの革製品は、実際の修復作業の練習素材として活用し、若手職人が実践的な技術を身につける貴重な機会となっています。
もちろん、仕入れには一定の費用がかかりますが、それらは研究費として計上し、職人育成のための投資と位置づけております。
こうした取り組みの中で、バッグの型崩れ補正技術が生まれました。
稀に修復後の製品が販売可能な状態となり、利益が生まれることもございますが、あくまで主目的は技術向上と人材育成にあります。
また、修復の様子や職人たちの取り組みは、YouTubeチャンネルでも随時ご紹介しております。
ご興味のある方はぜひ一度ご視聴くださいませ。







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