秋の気配が深まるこの頃、レザーアイテムのケアが気になる季節となってまいりました。
本日は、件名にもございます通り、シャネルのアイコンバッグ「マトラッセ」のメンテナンスをご紹介させていただきます。
末永くご愛用いただくために、ぜひご参考ください。
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ふち周りや背面の部分は、長年の使用や摩擦によって銀面が擦れて失われており、現在ではスエードのような質感が目立つ状態となっておりました。
銀面とは、皮革が鞣された後に表面に施される塗装や仕上げ加工の層を指し、革製品の美しい光沢や滑らかな手触りを生み出す重要な要素です。
この銀面が摩耗などにより剥がれてしまうと、下層にある床革(銀面の下地部分)が露出し、見た目や質感が大きく変化してしまいます。
こうした状態では、革本来の魅力が損なわれるだけでなく、汚れや乾燥などのダメージも受けやすくなります。
そこで、再度銀面生成の工程を施すことで、革の表面に新たな仕上げ層を形成し、元の美しい外観を取り戻すことが可能です。
仕上がりは見栄えが良く、手触りも滑らかになり、製品全体の印象がぐっと良くなります。
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型崩れ修理につきましては、クレンジングの工程において、皮革を鞣す際に使用される加脂剤を用いることで、革に適度な張りを持たせるよう補正を行っております。
この加脂剤は、革の繊維に潤いと柔軟性を与える役割を果たし、型崩れした部分に自然なふくらみを取り戻す効果が期待できます。
なお、深く刻まれたシワにつきましては、完全に消すことは難しいものの、全体的なフォルムや質感が整うことで、見た目の印象は大きく改善されるかと存じます。
また、色褪せのメンテナンス修理と併せて施すことで、仕上がりの見栄えも一層良くなることが期待されます。
こうした総合的なケアにより、製品の魅力を長く保つことが可能となります。
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革修復どっとコムでは、職人の育成や技術の継承、そして新たな技術開発を進めていくために、バッグなどの中古品の仕入れや買取を積極的に行っております。
これらの革製品は、実際の修復作業の練習素材として活用し、若手職人が実践的な技術を身につける貴重な機会となっています。
もちろん、仕入れには一定の費用がかかりますが、それらは研究費として計上し、職人育成のための投資と位置づけております。
こうした取り組みの中で、稀に修復後の製品が販売可能な状態となり、利益が生まれることもございますが、あくまで主目的は技術向上と人材育成にあります。
また、修復の様子や職人たちの取り組みは、YouTubeチャンネルでも随時ご紹介しております。
ご興味のある方はぜひ一度ご視聴くださいませ。







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