昔から、ラグジュアリーブランドの財布は人気のアイテムです。
バッグよりも手頃な価格が多いため、憧れのブランドで何か手に入れたいと思ったときに、財布は購入を検討するアイテムの一つではないでしょうか。
今回は、その中でもエルメスの代表的な財布「ベアン」のメンテナンスをご紹介します。
「ベアン」の魅力
ベアンは20年以上前から販売されているエルメスの伝統的な財布です。
正面にはエルメスのアイコンである”H”の金具が装飾され、ベルトを通すことで開け閉めを行う構造です。
内側にはカードポケットが5枚、お札入れが1つ、領収書等が入れられるポケットが3つあり、収納性も抜群です。
シンプルなデザインだからこそ、エルメスの品質の良さが際立つ逸品です。
革修復どっとコムでは、エルメスの「ベアン」を含む高級ブランドの財布のメンテナンスや修理を承っております。
【before】
【after】
今回、革修復どっとコムにご依頼いただいたベアンは、折山両サイドの銀面が剥離し、全体的な汚れによって色合いがくすんだ状態でした。
クレンジングで表面の汚れを落とし、剥がれた部分は下地となるバインダー層を生成して、全体的なバインダー層に馴染むように補色を施しました。
さらに、艶調整と色止め、保護の役割があるトップコートを施すことで、ナチュラルで見栄えの良いメンテナンスを行いました。
【before】
【after】
バニッシュ(コバ)の再加工修理
表革と内側の革の袷のカット面を隠すコーティングされた部分をバニッシュと言います。
一般的にはコバという方が多いですが、革修復どっとコムではバニッシュと呼ばせて頂いております。
今回の修理では、折山付近の剥がれと角の割れが見られましたが、再加工を行うことで引き締まった感じに仕上がりました。
バニッシュの再加工により、見た目の美しさと革の保護効果が復元され、大切なアイテムが長く使えるようになります。
【before】
【after】
エルメスの「ベアン」財布は、内部のファスナー以外の部分を含め、全て本革を使用しています。
そのため、コインケース内の黒いシミや色褪せなども表面と同様に染め直しが可能です。
また、エルメスの刻印が消えていなければ、そのまま残すことが可能です。
ただし、刻印が消えている場合はお直しができないため、予めご了承いただきたく思います。
エルメスの財布やバッグなど、シミや色褪せなどで見栄えが悪くなってきたら、革修復どっとコムの銀面生成でリフレッシュしてみませんか。
ご質問やお問い合わせがありましたら、遠慮なくお申し出ください。
革修復どっとコムの取り組み
私たちは職人の育成を重要なミッションとして、高品質な修理サービスを提供し続けるため、次の世代の職人を育てる取り組みに力を入れています。
①実践的な練習
傷んだブランド品を安く仕入れ、練習用に使用しています。
これにより、職人たちはリアルな修理経験を積むことができます。
②専門的な指導
経験豊富な職人が新しい職人に対して指導を行い、技術を継承しています。
高度な技術を伝えることで、全体のクオリティを保っています。
③多様な修理実績
ルイヴィトン、エルメス、シャネルなどのハイブランド品を取り扱い、さまざまな修理経験を積むことで、対応力を高めています。
④もったいない精神
日本の「もったいない」精神を大切にし、使い捨てではなく、修理して長く使う文化を広めています。
上記の取り組みとして、以下の方法で職人を育成しています!
染め直し修理のリペア教室(多くの人に感動と喜びを)
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