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ブログをご覧頂き有難うございます。

シャネルチェーンバッグのメンテナンスを

ご紹介させて頂きます。

【before】

【after】

色褪せも若干、見られましたが、

レザーのトップ層の擦れやクリームなど

使い過ぎた感じの変なテカリとくすみです。

レザーは加工品ですと、このブログで

説明させて頂いておりますが、

トップ層は、色止めや光沢の調整をする

役割があります。

バインダー層に馴染むように補色し、

艶感を調整することで、

見栄えよくメンテナンスが可能になりました！

ここで、クリームのお話しです。

レザー用のクリームを

否定する訳ではないのですが・・・

皆さん、日頃からハンドクリームや

スキンクリームを手やお肌、お顔に

使っていると思うのですが・・・

レザーは加工品です。

表面に着色と色止めがされています。

お化粧されているお肌の上から

クリームを塗るでしょうか？？

塗りませんよね！

レザーによっては、クリームで

磨いて深みを出していくことを

目的に加工されたレザーもありますが、

銀面のあるレザーにクリーム塗りは、

長年、レザーのメンテナンスに

携わってきた経験から言いますと、

余り意味が無いように思います。

クリームの成分によっては、

変なテカリが出たり、

ベタツキが出たり・・・

染め直しや補色するときに関して言いますと

バインダーの上にクリームがベッタリ

乗っかった状態で、バインダー層に

配合剤が馴染まない事もあります。

柔らかいレザーは、子牛など希少性の

高いレザーで、元々が柔らかいレザーです。

革の柔らかさは、基本、変えることが出来ません。

柔らかさを触った時に感じる

スベスベしっとり感は、

加工でしか再現ができません。

「革の剛軟度」と「手触り感」は違いますよって

説明でございましたが、

「クリームで柔らくしたい！」

「スベスベにしたい！」

「光沢を出したい！」

この目的でクリームを使ってみようかな～って

思っている場合、やめておいた方が、

無難かと思います！

レザーがクリームで柔らかくなることは

まず考えられません。

話は、変わりますが・・・

ちなみに、画像上部の細い紐は、

チェーン内のショルダーです！

チェーンから抜き取り、染め直しをして

チェーン内に戻します。

レザーは普通の紐のように、スルスルって通せないので

時間が掛かります。

あと、抜いた後、波打った感じで型が付いています。

この型に合わせ、通していかないと、

後から、長さが合わなくなるので、工夫が必要です！

【before】

【after】

時を戻します！！

本来の剛軟度を変えることは出来ませんが、

革自体を柔らかく保つ上で、有効なものは、

固形のクリームではなく、

レザーに浸透する液体の保湿剤です。

加脂剤とも言います。

ただ、使い方は難しいので、ご自身でのメンテナンスは、

経験をシッカリ積んでから、された方が良いかと思います！

シャネル染め直し ブラックへのこだわり