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エルメス染め直し 

ブログをご覧頂き有難うございます。

 

社会でも学校でも、ルールがありますが、

会社だと、大きい会社ほど、

ルールが多くなるのではと思います。

 

当店は、小さな会社ので、

基本的に性善説で対応できる人数なので、

ほぼ、ルールがありません。

 

経営方針として、社会人として、

常識的にやってはいけない事はしないで下さいと

みんなに伝えてあります。

 

社会人としての定義は、いたって簡単で

幼いころ、おじいちゃんやおばあちゃん、

両親にダメって言われたことにしています。

 

そんなルールあり得ないだろって

思われる方もいらっしゃるのではと思いますが・・・

 

レザーのメンテナンスは、

様々なケースがあり、同じ商品でも

素材感や状態が全て違うところからの

観点から、このような考え方に

なったように思います。

 

繊維工場で作られたものなら、

同じ商品であれば、全て同じ素材になりますが、

革の場合、同じメーカー、同じシリーズの商品でも、

1頭分から取れる革は、限られているので、

全て材質が違うのです。

 

ただ、革の表面にアニリンやヌメ革以外は

表面に加工がされているので、

使用する顔料や加工剤、艶感は

メーカーにより同じになります。

革の材質で、多少の調整はあるかと思います。

 

この様な理由から、

工程などルールやマニュアルを作って、

指示に従って作業して、万が一、

上手くいかない事があると、

大事なお預かり品であり、失敗が許されないので、

あえて、マニュアルは作成しないで、

現物を実際に見ながら、打ち合わせ、想定できることを

修復師さんと、一点ごとに向き合い、

考えるようにしています。

 

作業手順やレザーの見極め方法のマニュアルはありますが、

目安的な内容にしています。

 

マニュアル通りにやったけど・・・

先日も、書きましたが、

言われたとおりにやったけど・・・

 

この発言が、一番怖いことで、

この発言をさせないように、

アドバイスを心掛け、接しています。

 

そんな考えからか、あまりルールを

作る発想が無いのです。

 

どうでも良い話ですが(笑)

 

名将、野村監督の著にも書いてありましたが、

プロのレベルになったら、

投げる・打つに大きな差はない。

野球は頭のスポーツ!

頭を使え!と書かれていました。

 

技術職は経験も大事なのかもしれませんが、

 

長年やっているから、上手く早くなれる訳ではないので、

やはり、頭を使う事が大事なのだと思います!

 

それでは、本題のメンテナンスをご紹介

させて頂きます。

 

エルメスのアザップロングです。

擦れによる黒ずみと全体的な

色あせのメンテナンスになります。

 

【before】

写真 2019-05-09 12 59 34

【after】

写真 2019-05-10 16 40 43

 

型押しやシュリンクのメンテナンスは

濃度や色調が命です!

 

エンボスを残さなければならないので、

シミを抜くときは、擦すったり、

叩いたりしない方法で、抜き取りが必要です。

 

表面層までの黒ずみを抜き取り

濃く深く浸透したシミは、補色で

隠します。

 

色合いによっては、画像のように

薄く透けて残ることもございますが、

気にならない範囲かと思います。

 

 

【before】

写真 2019-05-09 12 59 47

【after】

写真 2019-05-10 16 40 56

 

折山近辺はシボのエンボスが少し低くなっていたので、

少しつるっとした感が出ましたが、

全体的なバランス調整が必要なレザーなので、

ご容赦頂く必要がありますが、

 

ナチュラル感と見栄えのバランスを

見ながらメンテナンスさせて頂きます。

 

 

 

 

 

 




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