ブログを見て頂き有難うございます。
最近のうちの修復師さんたち、
メキメキと力を身に着けてきております!
先日、修復できる職人の育成に
力を入れていることを、書いておりますが、
職人育成に関して、やってきたことと言うか、
核にしている考え方があります。
それは、「結論を出さない」になります。
例えば・・・
「修復師」
これどの様な方法がいいですかね~
「わたし」
どうしたらいいと思う?
基本的な返答です。
勿論、基本的な流れや配合、
レザーの見極め方は、教えていますし、
手が掛かりやヒントになることは、
その人のレベルに合わせて、回答しますが、
方法、やり方、配合に関しては、
自分の脳を使ってもらうようにしています。
そうしないと、上手くならないんです!
インターネットを立ち上げて、
まもなく10年になりますが、
当初、立ち上げから4年くらいの間に、
何人かに、「この仕事は向いていない。大変な仕事だ」
と言われ、会社から去られました。
知り合いの紹介で、県外から研修を受け入れた
男の子には・・・
こんな仕事より、「もっといい仕事がある」なんて
言われたこともありました。
結局、なぜ自分は、このように出来るように
なって他の人には出来ないんだろう??
って考えてみたら、自分の脳を使って、
悪戦苦闘してきたからじゃないかと
気が付き、その後、修復師さんたちに、
頭を使って考えてもらうように
してきました。
一見、冷たい感じに思われたのでしょう!
言い合いになった修復師さんも何人かいますが・・・
今では、エルメスを取り扱う認定試験を合格して
かなり、上達しており、
お客様からお礼のメールも沢山、頂けるまでに
成長しております。
上手くなれなかった人たちに対して、
その当時、くやしさしかなかったのですが、
今では、振り返ってみると、
悪いことしたなって思えるようになりました。
一見、冷たく感じられて嫌われても
この考え方は変えずに、
本格的な修復師を育てていきます!
それでは、本題のシャネルのメンテナンスを
ご紹介させて頂きます。
キャビアラインのチェーンウォレットです。
【befoer】
【after】
光加減で全く違う色合いに見えますが、
同じお品物です。
千木の背面画像が色合い的には、正解です!
光加減で色合いがこんなに変わってしまう・・・
撮影は難しいです(泣)
【before】
【after】
内部のレザー部分は、表面同様、
メンテナンス可能です。
キャンパス(布)や合成皮革部分は
内部に染み抜き剤など残らない配合で
メンテナンスします。
当店は、クリーニング店のように
水に着けこんだりなど、
丸洗いは致しておりません。
クレンジングにてメンテナンス致しております。
詳しくは、こちらに記載させて頂いております!
内部の画像です。
【befoer】
【after】