ブログを見て頂きまして有難うございます。
チェーンバッグのメンテナンスを
ご紹介します。
おそらく、20年以上前の
ヴィンテージバッグになります。
ブラック特有の変色が見られましたが
とても状態が良く、きっと大切に
保管されていたものと思います。
【before】
【after】
クレンジングの後、必要に応じて
バインダー層(※1)に馴染ませるように
補色を施し、艶感を調整致します。
画像では余り変わり映えしていませんが、
クリームではなく、革専用の加脂剤を
入れ込み、潤いを与えて、
経年変化によるパサパサした感も
改善できました。
加脂剤での保湿は、クリームとは違い、
革本来の潤い感を出すことが出来ます。
【before】
【after】
これからも末長く活躍して欲しいですね!
※1バインダーとは
レザーが製品化される前の
段階で、色付けをする際に、
加工される層になります。
なめしたレザー(※2)を
そのまま製品化することが出来ません。
色があるレザーには、
柔らかいラムレザーから全ての
レザーに必ずある層になります。
バインダー層はレザーの
表面を綺麗に整える役割と
色付けに重要な層です。
部分的な浅い角擦れなどは、
バインダー層が残っているので
顔料と水で綺麗になります。
全体的に色褪せていたり
焼けや変色がある場合・・
バインダー層からメンテナンスして、
レザーの表皮を整えることで、
レザーの質感や風合いを
再現することが出来ます。
※2なめしたレザー
嫌な話になりますが・・・
動物から剥いだ状態の革には、
体毛などの付着物があります。
なめすとは・・・?!
簡単に言うとクリーニングして
付着物を取り除く工程になります。
その後、バインダー層を加工して、
着色や染めを施し、艶感を調整して
色止めされて製品化され、
バッグや財布になります。
▼クリーニングとの違い?!
を解説したブログです!