ヴィンテージシャネルが再ブレイクしたきっかけは、海外セレブやインフルエンサーがバブル期に製造・販売されたシャネルのアイテムを身に着けて、SNSに投稿したことだといわれていますが、ヴィンテージシャネルは、1980年〜2000年初頭に製造・発売されたアイテムになるので、ビンテージならではの不具合が生じているケースがあり、その不具合が要因で使用できないものも多くございます。
今回は、そのヴィンテージシャネルの中では、比較的多い以下の修理
○内部の劣化
○プッシュロック(プッシュピンとも言います)の破損
の事例をご紹介します。
内部の劣化
保管状態が悪いと内部が合成皮革素材が使用されていた時期もあり、ベタツキが出たり剥がれるなどして、使用できない状態になるバッグもございます。
ヴィンテージの内部には、合成皮革が使用されているケースが多く、保管中の高温や多湿が要因で加水分解が生じてベタツキが出て表皮が剥がれてきます。
シャンタン生地変えて、構造は同じように製作して張替えします。
シャンタン生地に変えることで、よそ行きとして保管しても、ベタツキが出ることはないので安心できるかと思います。
劣化して取り外した内部
プッシュロック交換
矢印のような差込を穴に入れてロックするタイプの場合、差し込んだ状態で抜けなくなることがあります。
既存部品を壊して取り外し、同じ様なタイプの差込側を特注で製造して、取付いたします。
予算の掛かる修理なので、余り予算を掛けたくない場合、マグネットタイプに交換する方法もございますが、やはり同じような形状で製作交換がヴィンテージ感も残るので、製作交換がお勧めです。
取り外した金具
類似品ではなく、同じ様に製作しているので、改造した感が無い仕上がりになるかと思いますが、正規品ではないので、予めご了承ください。
正規部品で修理をお考えの場合は、シャネルブティクにご相談いただけたらと思います。
新品の部品になるので、既存のココマークやチェーンなど、メッキの色褪せがあり、目立ってしまいますが、フラップで隠れるので、気にならないかと思います。
しかし、色合いの差が気になる場合は、メッキ加工である程度、整えることも可能です。
ご希望に応じてご提案させていただきます。
シャネルヴィンテージバッグに不具合が生じて使用していないものがあれば、お気軽にお問い合わせください。
革修復どっとコムの取り組み
私たちは職人の育成を重要なミッションとして、高品質な修理サービスを提供し続けるため、次の世代の職人を育てる取り組みに力を入れています。
①実践的な練習
傷んだブランド品を安く仕入れ、練習用に使用しています。
これにより、職人たちはリアルな修理経験を積むことができます。
②専門的な指導
経験豊富な職人が新しい職人に対して指導を行い、技術を継承しています。
高度な技術を伝えることで、全体のクオリティを保っています。
③多様な修理実績
ルイヴィトン、エルメス、シャネルなどのハイブランド品を取り扱い、さまざまな修理経験を積むことで、対応力を高めています。
④もったいない精神
日本の「もったいない」精神を大切にし、使い捨てではなく、修理して長く使う文化を広めています。
上記の取り組みとして、以下の方法で職人を育成しています!
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