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ガーデンパーティーのメンテナンスをご紹介させていただきます。
キャンパスバッグは、洋服のように丸洗いが出来ません。
クリーニング店からのご相談も多いのですが、丸洗いをするとレザー部分が縮んだり、レザー部分から色が出て悪化させてしまいます。
悪化させないことを考えなければならないので、革修復どっとコムでは歯医者さんでも行われている歯の「ホワイトニング」でも使用されている薬品を使ってクレンジングを行っています。
もちろん、歯の治療とは違うので工夫は必要ですが、効果的に活用して見栄えを良くすることが可能です。
【before】
【after】
織り込まれている繊維に色の濃い繊維がありますが、色落ちなく黄ばみだけきれいにすることが可能です。
真っ白になると、色落ちしたバッグになってしまうので、ホワイトニングと言っても真っ白になる訳ではありません。
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【after】
ホワイトニングで使用する薬品は液体です。
キャンパス部分には効果的に効力を発揮できるのですが、レザー部分に付着するとレザー部分から色が出たり硬化させたりレザーが収縮して変形してしまうので、薬品をジェル化させてレザー部分に浸透しないようにしています。
ジェル化させたホワイトニング剤です。
クリームのような使い方をすることで、キャンパス部分にだけしみ抜き剤を塗ることができ、レザー部分への浸透を防ぎレザー部分の損傷なくしみ抜きが可能です。
ホワイトニング後は、クレンジングでしみ抜き剤を抜き完了です。
バッグは丸洗いが出来ないものが多く、しみ抜き剤が残ってしまうと後に問題が出てしまう可能性があります。
アルカリ性でも酸性どちらも後に影響が出る可能性があるので、ph(ペーハー)をはかり、どちらでもない中性成分でホワイトニングすることがキャンパスのメンテナンスで必要となる知識になります。
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キャンパス部分のみのメンテナンスも可能ですが、レザー部分の角擦れや色あせも銀面を生成することで見栄えよくメンテナンスが可能です。
レザー部分に問題がある場合、併せてメンテナンスをご検討頂けたらと思います。
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【after】
このように見栄えよくメンテナンス可能なのですが、コーティングキャンパスは残念ながらホワイトニングの効果が出せません。
2003年以前に製造されたガーデンパーティーは生地の表面にコーティングがされています。
表面にはコーティングが無くても内部の裏面にされているものもあります。
表面にビニールのような被膜があるので、目視で判断が可能です。
コーティングされているタイプは、ホワイトニングを施してもきれいにならないので、レザー部分のみのメンテナンスにされるか染め変えかご検討頂く必要がございます。
染め変えの事例はこちらからご確認いただけます。
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