ブログをご覧頂き有難うございます。
ルイヴィトン、アンプラント2wayバッグですが、
保管中に、ふち周りコーティングが
溶け出した事例のメンテナンスを
ご紹介させて頂きます。
画像では、分かりにくいですが、
触るとネバネバで、手に付着するくらい
溶け出した状態です。
【before】
【after】
この様に溶け出す原因は、
使用している加工剤が悪いのではなく
高温多湿が要因で、
加工されたコーティングが加水分解した
状態になります。
加水分解は、判り易く言うと、
加工剤を繋ぎ合わせる役割のある
カソ剤の効果が無くなることになります。
合成皮革素材にもよく見られる症状で、
製造されている国との気候が合わないのではないかと
言われています。
コーティング剤が加水分解した場合、
ダメになったコーティングを、
全て取り除き、再加工が必要になります。
【before】
【after】
高価なお品物なので、
大切に保管するお気持ちは、
よく理解できるのですが・・・
保管方法を間違うと、
使っていないのに、このような
状態になってしまいます。
この様なケースを防ぐには、
温度、湿度管理が必要になりますが、
実際、難しいと思います。
革修復どっとコムが推奨する方法が、
二つございます。
簡単な方法です!
①出来るだけ使ってあげる。
②高温になる時期や湿度が高くなる時期は、
エアコンを入れる部屋に置いておく。
エナメル素材や、バッグの内側に
合成皮革が使われているものなどにも
有効です!
ドレス系やお出掛け用で、普段使いをしないお品物は、
クローゼットに閉じ込めたままにしないで、
エアコンを入れる部屋に、置いてください!
これからの時期、是非お試し頂けたらと思います。
レザー部分に付着したコーティングの
ベタツキも除去可能です。