ブログをご覧頂き有難うございます。
バレンシアガお財布のメンテナンスを
ご紹介させて頂きます。
【before】
【after】
塗料系を扱う方だと分かる話ですが、
黄色系は透明度が他の色からすると、
比較的高いため、黒ずみが残ったままだと
透けてしまいます。
金属やプラスチックであれば、少し厚めの
塗装でリカバリーできますが、
レザーは濃度を濃くしたり重ねると
違和感が出てしまうので、
下処理でいかに黒ずみを抜けるかが
仕上りに差が出ます。
レザーは天然素材なので、シボ(シワ)を
潰さない様、レザーを悪化させない様、
工夫が必要です。
自分の財布なら、大胆にテストも出来るのですが、
お客様からお預かりさせて頂いたお財布なので
テストが出来ません。
テストで万が一、失敗したら取り返しがつかなくなります。
3歩ほど手前のダーメージを与えない配合で、
様子を見ながら、「出来る」と思う、脳細胞を総動員して
考えながら、進めていきます。
竹田ランチェスターの勉強をしている方には、
伝わる表現です!
それぞれに、状態や色など、まったく違うので
毎日、新しい発見があり、情報を修復師間で
グループラインを使って共有しています。
便利な世の中になったものです。
お陰で、言い忘れが無くなりました(笑)
昔みたいに、「見て盗め」の時代は終わってますね!
変えられることは変え、変えてはいけないことは
コツコツ地道に続けていきます!
【before】
【after】