ブログを見て頂きまして有難うございます。
エピラインのエナメル素材です。
【before】
【after】
エピラインのエナメル層は少し厚めです。
クレンジング(クリーニング)で
表面の汚れを落とし、
必要に応じてバインダー層(※1)に
馴染むように補色を施します。
その後、エナメル加工を施します。
エナメル加工剤は、全部で4種類の加工剤を
調合し、厚みや艶感を調整します。
【before】
【after】
当店のメンテナンス方法と取り組みですが、
水に漬け込んだり、丸洗いするといった
クリーニング屋さん的なクリーニングではなく、
お肌と同じ様に「クレンジング」の観点で、
色褪せや擦れ、浸透して落としきれないシミは、
美容整形の観点で研究を重ねてきました!
同じ商品でも状態は、軽い色褪せであったり、
しっかり色褪せしていたり変色など、
それぞれに状態や元々の染め方も様々です。
バッグやお財布は、構造が複雑で、
レザーだけでなく、合成素材やキャンパス、
内部に芯材が入っていたり、ステッチの
縫い方やコーティング加工など、打合せ項目が、
多くなってしまう場合がございます。
クリーニングと言った一括りのご案内ができず、
状態や構造、素材により、何度か
やりとりが必要になります。
一つ一つの状態に応じて適切な工程と仕上り感を
ご案内させて頂きます。
その後、お打合せの上、
正式に受け賜わる流れになります。
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※1バインダーとは
レザーが製品化される前の段階で、
色付けをする際に、加工される層になります。
なめしたレザー(※2)をそのまま
製品化することが出来ないので、
色があるレザーには、柔らかいラムレザーから
全てのレザーに必ずある層になります。
バインダー層はレザーの表面を綺麗に整える
役割と色付けに重要な層です。
部分的な浅い角擦れなどは、バインダー層が
残っているので顔料と水で綺麗になりますが、
全体的に色褪せていたり焼けや変色がある場合、
バインダー層からメンテナンスして、
レザーの表皮を整えることで、
レザーの質感や風合いを再現できます。
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※2なめしたレザー
嫌な話になりますが、動物から
剥いだ状態の革には、体毛などの
付着物があります。
なめすとは、簡単に言うとクリーニングして
付着物を取り除く工程になります。
その後、バインダー層を加工して、
着色や染めを施し、艶感を調整して色止めされて
製品化され、バッグや財布になります。