2019.08.07

シャネルのバッグの修理はどこに出せばいい?意外と知られていないシャネルの修理のこと

シャネルといえば、
世界にも名高いトップブランドの
1つですよね。

シャネルの商品は
「古い価値観にとらわれない
自由で自立した女性像」というシャネルの
ブランドポリシーの通り、
自立した働く女性の気品と気高さが
デザインに表れています。

そんなシャネルのバッグやお財布ですから、
常に良い状態を保っておきたいですよね。

そんな方のために、
シャネルのメンテナンスや修理について、
まとめましたので、ご確認ください。

1.シャネルの修理やメンテナンスはどこに出せばいいの?

シャネルの修理やメンテナンスを出そうと考えたとき、
どこに出せばいいのか、
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

シャネルの修理を依頼できるところには、
シャネルの正規店と
革製品の修理ができる一般的な修理店の2つがあります。

それぞれにメリットデメリットがあります。

1-1.シャネルの正規店

シャネルは本物であれば、
正規店での修理を受けることができます。

シャネルのすばらしいところは
並行輸入品や正規代理店以外で購入した商品でも、
中古品でも、どこで購入したかに関係なく、
本物であれば修理を受けてくれます。

他のハイブランドの場合、
正規取扱店での購入以外は
認めないところも多いので、
嬉しいですよね。

また、購入してあまり日が経っていないものであれば、
破損の程度にもよりますが、
無料で修理を受け付けてくれることもあります。

ブランド品の修理と聞くと、
正規店や修理センターへ直接持って行かないと
修理してもらえないと
考えている方もいるかもしれませんが、
シャネルの場合は、
購入したブティックや
百貨店でも修理の受付窓口として、
商品を預かってくれることがあるので、
一度確認をしてみると良いでしょう。

また、どちらも近くに無いという方でも、
シャネルではインターネットやお電話でも、
修理のご依頼が可能です。

1-2.一般的な修理店

一般的な修理店とは、
カバンやバッグなどの修理を
請け負っているお店のことをいいます。
素材や商品にもよりますが、
革製品であれば、
革製品の修理を専門で行っている
修理店へ修理を依頼するのが良いでしょう。

一般的な修理店には実店舗型と
ネットで依頼を受けている
ネット型の2種類があります。

店舗によって出来る修理や
メンテナンスに差がありますので、
自分の依頼したい修理が可能か、
事前に確認する必要があります。

2.意外と知られていない?シャネルの正規修理では難しい修理のケース

シャネル自体でメンテナンスや
修理を行ってもらえるので、
修理店へ修理やメンテナンスを
依頼することはあまりないかもしれません。

しかし、次のような場合には
シャネルでの修理を受けられない場合があります。

そういったケースでは、
一般的な修理店へ相談するのが良いでしょう。

2-1.破損がひどい場合

程度や箇所にもよりますが、
破損がひどい場合には
シャネルでの修理を
受けられないことがあります。

シャネルでの修理は、
一般的にパーツの交換やお磨きといった
メンテナンスがほとんどになります。

そのため、革の破れやキズ、
色あせ、シミなどの
破損が多かったり
ひどい状態の場合は
修理を受けてもらえないことがあります。

特に、日焼けや色あせなどは
破れや傷が無いので、
軽めに見えるかもしれませんが、
革から色そのものが抜けてしまっていたり
革に色が染みこんでしまっていたりするため、
見た目よりも深刻な場合が多いんです。

日焼けや色あせまでは
シャネル自体でも
対応してもらえない場合が多くあります。

仮に修理が難しい修理をシャネルで
受けてもらえても、
高額の修理費用がかかったり、
シャネルの本店へ送られ、
1年以上帰ってこないということも発生します。

2-2.古いシャネルの商品の場合

シャネルのような
ハイブランドの商品の場合、
代々受け継がれているアイテムもあると思います。

また、オークションや
中古ショップ、フリマアプリなどで、
古いシャネルを購入される方もいるかと思います。

購入したあとで、
確認してみると傷があったり、
留め具が外れていたり
なんてこともありますよね?

もちろん、シャネルでは、
こういったアイテムの修理も
受けてくれます。

ただ、こういった古いアイテムの場合、
シャネルに修理用のパーツの在庫が無く、
修理ができないというケースがあります。

また、ラムスキンなどは
昔の方が素材が良い場合が多く、
直せたとしても価値が下がることがあるので、
注意が必要です。

2-3.過去に修理店で修理をした商品の場合

シャネルでは自社の
商品のブランド価値や
品質を守るために、
自社の修理センターでの
修理以外での修理を認めていません。

そのため、
過去にシャネル以外で
修理を行っている商品の場合、
たとえ本物でもシャネルでは
修理を行ってもらえません。

3.シャネルに修理を断られたときは一般修理店の出番!!

シャネルのブランド価値の維持のためにも、
今後のシャネルからの
サポートのことも考えると、
シャネルに修理を依頼することが
一番良いと思います。

しかし、上記のような理由から
シャネルに修理に出したくても
断られてしまったり、
望む修理が行えなかったりで、
シャネルでの修理を
あきらめなければならないこともあります。

そんなときの最後の砦が、修理店です!

一般の修理店では、
一度シャネルで修理不可で、
断られた修理でも
修理を行えるケースが多く、
バッグや財布をきれいな状態に
お直しすることが可能です。

ブランド価値という面では、
シャネルのサポートを
受けられなくなってしまうので、
怪訝する方もいると思いますが、
大切な方から頂いたものや、
大切に大切に使っていたものが壊れ、
シャネルに修理を断られてしまったからといって
そのまま放置したり、
捨ててしまうのはもったいないですし、
心苦しいですよね?

そんな時は、ぜひ修理店を利用してみてください!

4.一般修理店でできることシャネルの修理

一般的な修理店に出すときに不安なのが、
修理の質や修理の内容ですよね?

一般的な修理店は、
修理を専門としているため
シャネルの修理センターよりも
多くの事案に対応してくれることが
多いのが特徴です。

主に、一般的な修理店で行えるシャネルの修理は以下の通りです。

  • 革製品の染め直し
  • ハンドルの補修と作成
  • チェーンの交換
  • チェーンバッグのチェーンの革の交換
  • クレンジング
  • ファスナー修理
  • バッグの内側のべたつきの除去
  • エナメル素材のべたつきの除去
  • キズの補修
  • メッキパーツのメッキのし直し

修理の質や修理の内容については
修理店ごとに違いがあるため
一概には申し上げにくいのですが、
私たち革修復どっとこむでは
過去に行ったシャネルの修復事例を公開していますので、
よろしければ、参考までにご確認ください。

シャネルの修復事例~革修復どっとこむ~

 

5.知らないと大変なことになる!?クレンジングとクリーニングの違い

シャネルの修理を調べていると、
クリーニングと、クレンジングという
2種類の言葉をよく目にします。

どちらもバッグをきれいにする方法なのですが、
キレイにするための技法が違ます。

クリーニングは洋服などの
クリーニングと同じように
革製のバッグを水に漬けこんだり
丸洗いを行ったりします。

たしかに、汚れはおちるのですが、
クリーニングの工程は素材である革や
芯材などにダメージを与える危険性があります。

場合によっては色が完全に剥げてしまったり、
革が硬くなってしまったり
ハンドルの芯材が折れて
ハンドルがふにゃふにゃになってしまう
なんてこともあり得ます。

せっかく、お気に入りのバッグや
大切なバッグをきれいにしようと、
専門のお店に任せたのに、
これでは意味がないですよね?

こんな事態を避けるためにも、
私はクレンジングをおススメしています。

革製品のクレンジングは、
クリーニングとは違い、
水につけこんだり、
丸洗いをするといったことは行いません。

まるで、お肌のお手入れをするように、
革製品のために開発されたクレンジング剤で、
丁寧に汚れをふき取り、染み抜きを行うことで、
革製品にダメージを与えないように
きれいにしていきます。

また、シャネルのバッグの特徴でもある
革が編み込まれているチェーンについても、
クリーニングではそのまま洗いますが、
クレンジングの場合、一度チェーンから
革ひもを外してから、クレンジング、
補修を行うので、細かい部分まで、
キレイに仕上げることが可能です。

特にシャネルの定番であるマトラッセに
使われるラムスキンや
つぶつぶの型押しが特徴のキャビアスキンは
素材である革そのものがデリケートなため、
クリーニングをすると
革の状態が悪くなってしまうことがあります。

また、最近人気のココハンドルなどは、
あの丸みのあるハンドル部分が
特徴のバッグですが、
クリーニングをすることで、
ハンドルが変形してしまうなんてこともあり得ます。

良いバッグであればあるほど、
大切なバッグであればあるほど、
長く使っていただくためにも
クリーニングよりもクレンジングが
おススメです。

6.シャネルの修復事例

6-1.色あせしたマトラッセの財布の染め直し

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シャネル染め直しbefore写真 シャネル染め直しafter写真
シャネル染め直しbefore写真2 シャネル染め直しafter写真2

こちらの写真は
シャネルのマトラッセのお財布の
染め直し前と後の写真です。

保管状態が悪いと、色あせをおこし、
革の色が落ちてしまいます。

こうなってしまうと、
正規店では修理が難しいのですが、
染め直しを行える
革製品の修理店で、
染め直しを行うことで、
新品に近い見た目を取り戻すことが可能です。

6-2.バニティーバッグのメンテナンス

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バニティーバッグのメンテナンスbeforeの写真 バニティーバッグのメンテナンスafterの写真
バニティーバッグのメンテナンスbeforeの写真2 バニティーバッグのメンテナンスafterの写真2

こちらのバニティーバッグは
表面にうっすらとカビが生えています。

保管時の湿度が問題ですが、
こういったバッグをクリーニングで
丸洗いしてしまうと、芯材が破損し、
型崩れを起こしてしまう危険性がありますが、
クレンジングであれば、芯材を傷めないよう
丁寧にカビを除去することが可能です。

6-3.トラベルラインの内側の張替え

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トラベルライン内装交換before写真 トラベルライン内装交換after写真

こちらはトラベルラインの
トートバッグの内装の写真です。

何らかの汚れが酸化、変色して
黄ばみが茶喝色にまで
変色してしまった状態です。

シミ抜きでもある程度は
キレイになりますが、
ここまでシミが変色してしまうと
染み抜きだけでは
完璧に落とすことができません。

こういった場合は、
出来るだけ心地よく
お使いいただきたいため、
内装の交換をおススメしています。

内装の交換では、
まったく同じ生地を
用意することは難しいのですが、
できるだけ
近い素材と色合いの物に
交換することで、
心地よく使用していただけるかと思います。

6-4.マトラッセの染め直し

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マトラッセ染め直しbeforeの写真 マトラッセ染め直しbefore2写真
マトラッセ染め直しbefore2写真 マトラッセ染め直しafter2写真

こちらのマトラッセは、
実は過去に1度、他の修理店で
塗装を行っています。

しかし、塗装の際に
使われた塗料が
アクリル絵の具だったため、
アクリル絵の具が経年劣化で
表面に無数のひび割れができてしまいました。

こちらのマトラッセは
一般の修理店で
塗装を行っているため、
シャネルでは修理を
行ってもらえません。

こういった時には、
染め直しが行える修理店へ
染め直しを依頼するのが良いでしょう。

染め直しは
革製品の染めの工程と
同じ技法で革そのものを染めるため、
経年劣化によるひび割れも発生しません。

こういった過去の修理による
不具合なども
革製品に対する
技術と経験のある
一般の修理店であれば、
対応することができます。

7.大切なシャネルのアイテムを長持ちさせるためにできること

シャネルのバッグや
財布はこだわり抜いた
最高級のなめし革を使用し、
独自の染色を施すことで、
革本来の風合いと質感を保たせています。

そのため、繊細で
デリケートなバッグでもあります。

シャネルのバッグを
常に美しく使用するためには、
以下の10のことに気を付けながら
取り扱いを行う必要があります。

  • バックをしまうときには、
    必ず立て掛けて保管してください。
    吊るしたり、倒して保管をすると、
    バック自身の荷重や
    留め具などの金属パーツの重みで
    型崩れを起こす場合があります。
    また、型崩れ防止のために、
    薄紙をバックの中に詰めてください。
    チェーンは、外側の革に触れ続けていると
    跡がついてしまったり、擦れの原因になります。
    外側の革に触れないよう、
    バックの中の詰め物の神の中にしまってください。
  • バッグに物を入れすぎないようにしてください。
    物を入れすぎると、型崩れの原因となったり、
    チェーン、チャック、留め具の取り付け部分の
    破損の原因になることがあります。
  • シャネルのバッグには特別ななめし方法で
    革本体の柔軟性が保たれています。
    これにより、革の表面が活き活きとし、
    通気性吸水性に優れています。
    そのため、水や油、香水、化粧水等がかかると
    すぐにシミができてしまうので、注意してください。
  • ワックス、テレビ油、オイル、染み抜き、
    アルコールなどは、革のバインダー層を
    はがしてしまう危険性があるため、
    バックのお手入れをする時には、
    これらの溶剤を使用しないようにしましょう。
  • ホワイトやベージュなどの
    淡い色のバッグには
    ほこりやシミは禁物です。
    汚損した場合、
    シャネルの修理センターでは
    元の状態に戻せなくなってしまいます。
  • 染色された革製品は
    光にとても敏感です。
    特に淡い色のバッグや財布は
    日の光やスポットライト、蛍光灯の
    光を長い間あて続けると、
    革が黄色く変色したり、
    色あせてしまうことがあります。
  • 革のバッグや財布を拭く時には
    無染色のやわらかい布で軽く拭いてください。
    硬い素材や表面はざらざらした素材で
    拭いたり、擦れたりすると、
    キズが付くことがありますので、
    なるべく、当たらないように注意が必要です。
  • 万が一バックに
    水が掛かってしまったときは
    革を拭くのではなく、
    やわらかい布で軽くたたくようにして
    布に水分を吸収さえてください。
  • もし、バックに油しみが
    ついてしまった時は
    無効性のベビーパウダーを
    油シミのある部分に
    振りかけて1晩そのまま
    放置しておいてください。
    その後1日経ったら、
    清潔な化粧ブラシのようなもので
    優しく粉を払い落としてください。
  • 万が一、バッグに
    傷や軽い擦り傷が
    ついてしまった場合、
    指で円を描くように
    傷の部分を少し強めに
    押しながらこすることで、
    傷や擦り傷を目立ちにくくすることができます。
    ただし、この時に、指に
    ほこりや油、水などが絶対に
    ついていないよう、清潔で乾いた状態で擦らないと、
    傷やシミの元になってしまうので、注意が必要です。
    また、この方法はあくまで、
    応急処置なので、傷を見つけたときは
    なるべく早くメンテナンスに出すことを
    おすすめします。
  • シャネルがバッグに
    使用している天然革は
    年月を重ねるごとに
    美しさが増す数少ない素材です。
    正しい保管とお手入れをすることで、
    ツヤが出て風合いが一層引き立ち、
    末永くご使用いただけるかと思います。

上記のお手入れ方法は
シャネルのバッグを購入したときに
ついてくる小冊子にも記載があります。

シャネルは多少の傷や色あせがあっても
直すことができるブランドです。

しかし、長く美しく使い続けるためには、
日々のお手入れと気遣いが必要となります。

8.まとめ

いかがだったでしょうか?
シャネルはブランド自身で
修理センターを持っているので、
ブランド価値を守るという意味でも
まずは、シャネルの修理センターへ
修理やメンテナンスを
依頼することが大切です。

しかし、中にはいろいろな理由から
シャネルに修理やメンテナンスを
断られてしまうこともあります。

そういった場合には、一般の修理店へ
修理やメンテナンスを依頼することで、
大切なバックやお財布をより長く
お使いいただけることができます。

しかし、修理やメンテナンスが
できるからといって
いい加減に扱ってしまうと、
どんなに良いバッグでも
すぐにダメになってしまいます。

日々の保管と、
お手入れこそが、
大切な物を長く使うために
もっとも大切なことだと思います。

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