2020.07.08

ルイヴィトンのべたつき対策と対処方法

ルイヴィトンは幅広い年齢の方々に人気のブランドで、長く愛されてきたブランドです。
そんなルイヴィトンの修理でもっとも多いご相談として、「バッグの内側やふち周りのべたつき」があります。

一度ルイヴィトンのバッグや財布にべたつきが発生してしまうと、ふいた程度ではとることができず、
二度と使用することができなくなってしまいます。

この記事では、ルイヴィトンにべたつきが起こってしまう原因や修理内容、対策方法などについてまとめています。

ルイヴィトンはなぜべたついてしまうのか

そもそもなぜ、ルイヴィトンはべたついてしまうのでしょうか?
ルイヴィトンがべたつく原因は加水分解とよばれる現象にあります。

加水分解と水分と化学物質が反応し、分解作用を起こしてしまう現象のことをいいます。

ルイヴィトンにはかし剤と呼ばれている溶剤が使われています。
このかし剤に含まれる化学物質が空気中の湿気と反応することで、
分解され剥がれてしまうことでべたつきを発生させます。

ルイヴィトンは合成皮革素材を利用していることでも有名なブランドです。
そのため、他のブランドよりも加水分解を起こしやすいブランドとなっています。

また、ルイヴィトンは日本よりも湿度が低いフランスで誕生したブランドです。
そのため、日本の高温多湿な環境に素材として使われている合成皮革素材の化学物質が対応できていないのも、
ルイヴィトンで加水分解によるべたつきが多く発生している原因となっています。

ルイヴィトンでべたつきの起こりやすいアイテムとは

ルイヴィトンでおこるべたつきには表面の素材がべたつきを起こすものと、
内側の裏地に使われる素材でべたつくものの2種類があります。

内側でべたつきが発生しやすいルイヴィトンのアイテム

内側でべたつきが発生しやすいアイテムとしては、
モノグラムやダミエ、エピなどのルイヴィトンの中でも定番で人気の高いアイテムが内側のべたつきが発生しやすいです。

ひどいものになると、裏地が剥がれてしまい、ボロボロになり、中に入れた物に貼りついたり、
色移りを起こしてしまうものもあります。

バッグや財布の内側でべたつきが起こりやすい原因は、
バッグや財布の内側は空気の通りが悪く、湿気が溜まりやすいためです。

もし、長年しまいっぱなしや閉じっぱなしになっている財布やバッグがあるのであれば、
たまには風通しの良い場所で、開いてあげるだけでも、内側にたまった湿気を追い出すことができるので、おススメです。

表面でべたつきが発生しやすいルイヴィトンのアイテム

表面でべたつきが発生しやすいアイテムとしては、
ヴェルニに代表されるエナメル素材のアイテムが表面のべたつきを起こしやすいアイテムです。

エナメルは革に光沢を与える加工を施しているのですが、この光沢が加水分解を起こす原因となっています。

エナメルの場合、表面にべたつきが現れるため、少しのべたつきでも触るとべたべたするだけでなく、
表面の光沢が失われたり、付着したほこりが取れなくなってしまうなどのトラブルが多く発生してしまいます。

また、他の製品と一緒に保管をしていたり、新聞紙や雑誌などとくっついた状態でおいておくと、
素材同士が癒着し、表面のエナメルが剥がれてしまったり、印刷物のインクがバッグや財布にうつってしまったりします。

エナメルはデリケートな素材で、一度加水分解が起こってしまうと、
止めることが難しく、一度拭き取ったり修理に出しても再発しやすいので、こまめなメンテナンスが必要です。

そのほかのルイヴィトンでべたつきが発生しやすい部分

ルイヴィトンでもっともべたつきが発生しやすいのは、
バッグや財布などの内側や裏地素材や表面に光沢を与えたエナメル素材です。

しかし、これら以外にもルイヴィトンではべたつきが発生しやすい部分がああります。

それは、バッグや財布のふち部分です。

ルイヴィトンのアイテムではふち部分をキレイに見せるために、コーティングを施しています。
このコーティングはふち部分の見栄えをよくするだけでなく、擦れて傷つきやすいふち部分を守る効果があります。

しかし、このふちを守るコーティングにもナイロンやポリウレタンといった化学素材が使用されています。
そのため、このふち部分でもべたつきが起こりやすくなっています。

特にふち部分は、素材の端っこで、手や他の物が振れやすい部分になります。

そういった際に手や他の物の水分が付着してしまうと、その水分と反応し、
加水分解が起こり、べたつきが発生します。

ふち部分でべたつきが発生すると触れた部分にべたつきが移るだけでなく、
コーティングが剥がれボロボロになり、バッグの表面などに貼りつき、まるでシミのようになってしまい、
バッグそのものの見栄えを損なうことにもなります。

ルイヴィトンにべたつきが出たときのとり方と修理

ルイヴィトンにべたつきが出てしまった時の対処としては、自分でべたつきを取り除くか、
ルイヴィトンへ修理に出す方法、革製品やブランド品の修理を専門で行っている修理店へ修理依頼を出す方法の3つがあります。

べたつきの度合いやルイヴィトンのアイテムの劣化具合、費用感など、自分にあった方法で修理を行うのが良いでしょう。

自分でべたつきを取り除く方法

ルイヴィトンのアイテムを触ったときに、少しべたついているかな?っと感じる程度であれば、
自分でべたつきを取り除くことができます。

ただし、表面の素材や劣化具合によっては、ダメージを与えてしまう可能性があるため、注意が必要です。
もし自分でべたつきを取り除く場合には、一度目立たない位置で試してみて、問題が無ければ作業を行うようにしましょう。

皮革製品用のクリーナーでべたつきを取り除く

自分でルイヴィトンのべたつきを取り除く方法として、
まずは皮革製品の汚れや日々のメンテナンスで使用できる皮革製品用のクリーナーを使用する方法があります。

使用方法は簡単でクリーナーをやわらかい布になじませ、べたつきが気になる箇所を拭くだけです。

クリーナーはルイヴィトンによく使われているヌメ革だけでなく、合成皮革素材にも使用することができるので、
合成皮革素材で出来ている内張りや裏地、ルイヴィトンの表面などにも使用することができます。

とくにヴェルニに使われているエナメル素材は、べたつきが出ると、
ブランドの袋の繊維や空気中のホコリなどが付着し光沢を失ってしまいます。

クリーナーはべたつきや付着した繊維やホコリを除去するだけでなく、エナメルに光沢を与える効果もありますので、
定期的にべたつきがないかチェックし、メンテナンスをするのがおススメです。

重曹でべたつきを取り除く

皮革製品用のクリーナーでもとることができないべたつきの場合は、重曹を使用することで取り除くことができます。
重曹に含まれているアルカリ成分が、加水分解によって発生したべたつきを取り除いてくれます。

重曹を使用したべたつきの除去方法は、まず、重曹を40~45度程度のお湯に溶かします。
溶かした重曹を歯ブラシなど毛先の柔らかいブラシにつけ、べたつきの出ている箇所を磨いていきます。

加水分解は素材をベタベタにするだけでなく、ボロボロにしてしまう性質があります。
そのため、強く磨いたり磨きすぎてしまうと、傷んだ生地をさらに崩してしまう可能性があるので、
やさしく確認しながら磨くようにしましょう。

磨き終わったらしっかりと水気を拭き取るようにしてください。

水気が残っているとそこから再度加水分解を起こしたり、カビや水シミが発生する恐れがあります。
また、ルイヴィトンではハンドルや縁革などにヌメ革を利用しています。
ヌメ革は水気に弱い性質があるため、特に水気が残らないように注意してふき取りましょう。

ルイヴィトンの正規店へ修理依頼を行う

ルイヴィトンでは自身の製品のハンドルや内張りの交換などを正規店で受け付けてくれます。

ルイヴィトンでの修理の最大のメリットはなんといっても正規のパーツを利用した修理を受けられることでしょう。
ルイヴィトンでは修理ようのパーツの販売を行っていないので、他では決して手に入れ、修理を行うことができません。
そのため、ルイヴィトンのロゴや文字が入っているようなデザインの部分が掠れたり、破れてしまうと他では修理ができません。

ルイヴィトンでの修理はそういったパーツの交換も行ってくれるので、新品同様の仕上がりになって帰ってきます。

デメリットとしては、見積に2週間程度かかったり、
見積後の修理に1~2か月、場合によってはさらに長い時間かかってしまうことがあり、
手元に戻るまでに時間がかかってしまいます。

さらに、ルイヴィトンへ修理を出すと、傷みなるすべての箇所の修理となってしまうため、
費用が高額になってしまったり、ヌメ革が良い感じにあめ色になっていてもリセットされてしまうこともあります。

お急ぎの方や費用を抑えたい方、必要最低限の修理で良いという方にとっては、ちょっと都合が悪いかもしれませんね。

革製品やブランド品の修理を専門で行っている修理店へ修理依頼

ルイヴィトンのべたつきがひどいけれど、あまり時間や費用をかけたくないという方には、
革製品やブランド品の修理を専門で行っている修理店へ修理依頼をすることがおススメです。

修理店の場合は、ルイヴィトンでべたつきの出ている部分のみ、修理交換ができるので、
バッグの内側の張替えや、ハンドルの交換、ふち周りの修理のみといった修理を受け付けてくれるので、
費用や修理期間が正規店と比べ短く、1ヵ月程度で見積り~修理までが完了するケースもあります。

費用についても、べたつきの発生している箇所の交換が必要でないのであれば、4,000円~程度で、
交換が必要な場合でもバッグで10,000円~20,000円程度で修理することが可能で非常にリーズナブルとなっています。

また、正規店では既に修理用のパーツが無く、修理ができないと断られてしまったものでも、
修理をすることは可能なケースも多くあります。

修理店での修理は基本的にはルイヴィトンで用意している素材と同じ材質や色味の素材を用意して修理を行います。
そのため、ルイヴィトンのロゴの入っているものなどは、用意が出来ないため、修理が難しい場合もあるので、注意が必要です。

また、修理店で修理を行った場合、や自分で修理を行った場合、
ルイヴィトンでの修理を受けられなくなってしまうことがありますので、気をつけましょう。

ルイヴィトンのべたつきを発生させない保管方法

今までの説明でルイヴィトンのべたつきは修理ができるとご理解いただけたかと思います。
しかし、実際に修理ができるといっても、ルイヴィトンでは合成皮革を利用しているため、油断すると加水分解が再発し、
また、べたつきが発生することになってしまいます。

大切なルイヴィトンにべたつきを発生させないための保管方法について、ご紹介します。

風通しのよい場所へルイヴィトンを保管する

ルイヴィトンのべたつきにとって最大の敵は湿気です。
湿気は風通しの悪い場所にたまりやすいので、できる限り風通しの良い場所へ保管するのが最善の保管方法となります。

風通しの良い場所に保管する際には直射日光を避け、日陰になる場所に保管するようにしましょう。

特に梅雨の時期や夏場は他の季節と比べても湿気がたまりやすく、
押し入れやクローゼットにしまいっぱなしにしておくとべたつきだけでなくカビの発生もおこってしまいます。

どうしても、風通しのよい場所にずっと保存しておくのが難しいようであれば、
保管場所にバックと一緒に乾燥剤を置き、定期的にバッグを取り出し、風通しの良い場所で陰干しするようにするだけでも、
ルイヴィトンに発生するべたつきやカビを抑えることができます。

ルイヴィトンの内側のべたつきの湿気対策

ルイヴィトンのべたつき対策で意外と見落としがちになってしまうのが、内側の湿気対策です。
ルイヴィトンのべたつきのご相談を受けるときにバッグの内側や財布のカード入れなどの
部分的なべたつきのご相談を受けることはよくあります。

内側のべたつきにはお菓子などによく入っているシリカゲルを使用すると効果的です。

また、シリカゲルを入れづらい小さいポケットや財布のカード入れなどには、
紙を挟むだけでも効果があり、べたつきを抑えることができます。

また、バッグの場合、保管中の型崩れを防ぐために、バッグの中に紙を詰めることもあると思いますが、
紙を詰めることで湿気対策にもなるため、シリカゲルと併用することで、さらに効果が高まります。

ただ、紙を詰めたり挟む時には無地の紙でコーティングなどが無い紙を利用するようにしてください。
新聞紙やチラシなどは身近にあり、読み終われば破棄するものなので、有効活用出来て良いと思えるのですが、
新聞紙やチラシを使用した場合、紙に付着しているインクがバッグに移ってしまうことがあるので、避けたほうが良いでしょう。

また、コーティングが施されている紙の場合、コーティングが紙を湿気から守る効果もあるので、
湿気を吸いづらくあまり効果がありません。

身近で手に入る紙で理想的なものとしては、トイレットペーパーやティッシュなどがおススメです。

ただ、ずっと入れっぱなしで放置していると、紙が湿気を吸いにくくなってしまうので、
定期的に中の紙の状態を確認し、小まめに交換するようにしましょう。

ルイヴィトンを買った時の箱や袋に入れたままにしておくのを避ける

ルイヴィトンを購入した時についてくる箱や保存袋は、
一見するとルイヴィトンを保管しておくのには良いように感じるかもしれません。

しかし、日本のように高温多湿な環境下では、通気性が悪くあまり、おすすめとはいえません。

購入時の箱に入れたまま、長期間の保管をするのは避けましょう。

ただ、購入時についてくる箱や袋はルイヴィトンを売却する際の付加価値となるため、
使わなくなったら売ろうと考えているのであれば、保管しておきたいアイテムです。

バッグや財布同様、風通しの良い日の当たらない場所に保管しておくのが良いでしょう。
ただ、バッグをそのまま保管しておくのは汚れやほこりが怖いと思われる方もいると思います。
そういった方は、湿気のこもりやすいビニールなどには保管せず、不織布などの通気性の良い素材で、
軽く包み保護しておくのが良いでしょう。

べたつきの発生しにくい素材へ張替えるのもおススメ

ルイヴィトンの内張りに使われているナイロン素材や合成皮革素材は、
いくら保管方法にきをつけていてもべたつきが発生してしまうことがあります。

また、一度べたつきが発生してしまったアイテムでは、ルイヴィトンの正規店や修理店で修理を行ったとしても、
再度べたつきが何度も発生してしまうこともございます。

そういった場合にどうしてもべたつきを発生させたくないという方には、
バッグの内張りをシャンタン生地という少し滑りの良い高級感のある素材に張り替えてしまうことをオススメします。
シャンタン生地なら、加水分解がおきないので、べたつきが起こらず大切なバッグを長く使うことができます。

ただし、シャンタン生地へ張替えた場合、元のルイヴィトンのバッグをカスタマイズしてしまうため、
ルイヴィトンでのサポートを受けられなくなってしまいます。

ルイヴィトンの内側を別の生地に張り替えたいとお考えの方は、
ルイヴィトンのサポートを受けられないということをよく頭においておいてください。

まとめ

ルイヴィトンだけでなく、加水分解によってべたつきが生じてしまうと、
自分で取り除いたり、日々のメンテナンスだけではべたつきを取り除くことは難しいです。

ルイヴィトンをべたつかせないためには、購入してからの日々のメンテナンスがなによりも大切です。

また、べたつきが発生した場合には、自分で直せる範囲なのか、
それとも正規店や修理店へ修理を依頼するのかを見極めることも大切です。

ただ、ルイヴィトンのべたつきの度合いや素材の状態などを見極めるのは、
長年の経験と鑑識眼が必要になってきます。

自分で見極めるのは難しいと感じるのであれば、迷わず修理店へ見積りを行ってください。

 

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