投稿日:2025.06.13

更新日:2025.07.15

「ルイヴィトン・モノグラムの型崩れ」フラップ反り返りや折曲がりの補正はプロにお任せ。形補正でシャキッと蘇える新技術

ルイ・ヴィトンのモノグラムラインやダミエラインで見られる、経年によるフラップの反り返り。

この課題について詳しくご紹介します。

モノグラムラインは「トアル地」と呼ばれる特別な素材で作られています。

このトアル地は、上質な綿素材にPVC(ポリ塩化ビニール)のコーティングを施しており、非常に丈夫で防水性や耐摩耗性に優れています。

ただし、使用頻度や保管方法、湿度などの環境によって、反り返りが発生することもあります。

今回の記事では、バッグやお財布のフラップ部分が反り返ってしまった場合にどのように形を補正するか、その事例をご紹介します。

これまで提案されてきた修理方法としては、フラップ裏面の伸びたレザー部分を丁寧にカットし、縫い直してバニッシュ(コバ)を再加工する方法や、芯材を新しいものに交換する方法が挙げられます。

例えば、大型バッグの場合はレザー部分のカットが必要になるケースが多く、お財布の場合は芯材を交換するアプローチが主流です。

ただし、これらの方法にはいくつかの課題があります。

例えば、カットする量がわずかに多すぎると、バニッシュの面に段差ができてしまう可能性があり、見た目に影響が出ることがあります。また、再縫製や加工には時間とコストがかかる点も考慮する必要があります。

しかし、「革修復どっとコム」では、これらの課題を解決する新しい技術が開発されました。

従来の方法とは異なり、縫製を解かずに反り返りを改善できる手法を開発し、コストを抑えつつ短期間で仕上げることが可能となりました。

この技術によって、解体することがないので、気軽に修復サービスを利用いただけるかと思います。

ぜひ、事例を通して、この新しい方法の効果をご覧ください。

バッグのフラップ反り返り事例

フラップの角が大きく反り返ってしまった状態では、今までですと修復方法を選ぶ必要がありました。

芯材を交換するとなると、特にフラップのサイズが大きい場合にはコスト面で負担が大きくなることがあります。

従来の方法では、裏面のレザー部分をカットし、再縫製とバニッシュ(コバ加工)を施す手法が一般的でした。

ただ、このアプローチでは、カット代と再縫製コバの再加工で、最低でも2万円以上の費用が掛かることが多く、費用面と慎重を要する修理となり納期にも時間が掛かり課題がありました。

しかし、現在では新しい技術の開発により、このような反り返りもよりリーズナブルな価格で改善できるようになりました。

具体的には、6000円~10000円(税別)の範囲で、縫製を解く必要がない効率的な方法を用いて補正することが可能になっています。

【before】

【after】

 

フラップ部分の反り返りが真っすぐに改善されたことは、画像をご覧いただければお分かりいただけるかと思います。

反り返りが戻ったことは大変嬉しく思います。

ただ、一つ心苦しい点がございます。

モノグラム部分の膨らみにつきましては、残念ながら現在のところ、完全に元通りにすることが難しい状況です。

修復をご依頼いただく際には、この点をご理解いただけますと幸いです。

【before】

【after】

財布のフラップ反り返り事例

バッグほどの大きな反り返りは見られませんでしたが、モノグラムのふち周り反りが生じていました。

形補正の結果、若干の反りは残るものの、気にならない程度まで改善されたのではないかと感じています。

従来の方法ですと、レザーカットもしくは、芯材の交換をご提案しておりましたが、バッグよりサイズが小さいので、芯材交換と再縫製、バニッシュの再加工をご提案してきましたが、そのような工程が新技術では不要となるので、4000円~8000円(税別)の範囲で補正することが可能になっています。

【before】

【after】

【before】

【after】

 

モノグラムバッグの折曲がった状態

長期間そのまま保管されていたことで、写真のように曲がってしまいました。

多少、痕は残るものの、見栄えよく補正できたかと思います。

特に高温多湿の時期には、トアル地が柔らかくなり、バッグの重みで折れ曲がりやすくなります。

その後、冬季の寒さで素材が硬くなると、曲がりが癖として残ってしまいます。

このような経年変化を防ぐためには、保管方法が重要です。

現在、高温多湿の季節が始まったばかりです。

保管中のルイヴィトンのバッグがある場合、問題がないか確認することをお勧めします。

この時期は、エアコンを使用した涼しい部屋にバッグを吊るして保管する方法が理想的です。

画像ですが、同じ高さで吊り下げてみました。

かなり伸びていることがお分かりかと思います!

【before】

【after】

 

まとめ

バッグの縫製を解いたり、加工されているバニッシュ(コバ)を剥がすことなく、反りかえりを補正できるようになり、コストを抑えつつ、反りかえりをある程度、真っすぐに戻すことが、実現できるようになりました。

トアル地面の伸びた膨らみが残るため、まだ課題は残りますが、反りかえった状態よりは見栄えがとても良くなると思います。

革修復どっとコムでは、リユース市場から古物商許可証を用いて仕入れたアイテムを練習品やテスト品として活用し、研究や職人の育成に役立てています。

この取り組みによって、思い切った技術開発や練習が可能な環境が整い、職人の成長もより早く進むようになりました。

さらに、仕入れたアイテムを修復することで、その価値が仕入れ値を上回る結果に。

やはり、手を加えてきれいになったものは、汚い状態のアイテムより、キレイな方が、その魅力がより一層増すのだと感じています。

利益を目的としているわけではないものの、このような成果が自然と利益に結びつき、その利益を研究開発費に活用することで、さらに技術向上につながっています。

お客様に心から喜んでいただけるよう、そして少しでもお役に立てる存在であり続けられるよう、これからも精進してまいります。

お見積もり(無料診断)

お手持ちのバッグや財布で反り返りが気になるアイテムがございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

状態が分かる画像をお送りいただければ、お見積もりをご案内できます。

大切なアイテムを、美しくよみがえらせるお手伝いをさせていただきます。

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