投稿日:2025.06.10
更新日:2025.07.31

これまで、色褪せや擦れの修復については確立された技術で対応し、多くのアイテムを美しく蘇らせてきました。
しかし、型崩れの改善に関しては、従来の手法では十分な補正が難しく、大きな課題となっおり申し訳なくも、お断りするケースが多かったです。
近年、研究を重ねることで、社内でのテストを繰り返してきた結果、ある程度、形を補正できる技術が確立されつつあります。
まだ発展途上の段階ではありますが、形補正を施すことで全体のバランスを整え、メンテナンスの仕上がりをさらに向上させることが可能になりました。
今回ご紹介するマトラッセは、長年使用されたことによる色褪せと擦れの修復に加え、型崩れした状態の改善を求めてご依頼いただいたものです。
従来の修復方法だけでは限界があると考えられていたケースでも、新しい形補正技術を施すことで、より美しい仕上がりを目指せるようになっています。
今後も研究と技術開発を進めながら、さらなる品質向上を目指してまいります。
今回はその試みの一端をご紹介いたします。
【before】

【after】

正面では、とくにシワが酷かった画像左上の凹みシワも改善できました。
【before】

【after】

形補正の際にレザーを鞣すときに使用する加脂剤を用いて補正するので、潤い良く仕上がります。
ココマーク付近の反りも改善できました。
【before】

【after】

背面の反りも改善でき、ふっくらとした仕上がりになりました。
レザーが鞣す段階で表面に加工された層を「銀面」と言います。
擦れにより色褪せが進むと、銀面が完全に無くなり、ザラザラとしたスエードのような感じにってしまいます。
革修復どっとコムの、銀面を生成する方法は、鞣す段階と同じ工程で染め直しをするので、潤い感ある仕上がりになります。
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【after】

反対側面の画像です。
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【after】

サイド部分は、銀面が無くなりスエードのような状態になっていましたが、改良を加えた下地剤(未販売)で整えてから染め直すことで、さらに見栄えよく仕上がりるようになりました!
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【after】

シャネルマトラッセは、透明感のあるやや強めの光沢が良いと思いますが、お好みに合わせて調整も可能です。
ターンロック付近の反りも形補正で改善しました。
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【after】

フラップの裏面も同じようにメンテナンスを施します。
シワもある程度、改善しました。
【before】

【after】

「バッグや財布の金具がくすんできた…」そんな悩みを解決する方法とは?
詳しくは、こちらの記事をご確認ください!
いかがでしたでしょうか!
色褪せや汚れをきれいにするだけでは十分ではありません。
形崩れが生じている場合や金属部分の色褪せやサビ、ショルダーが傷んで再利用できない状態の場合など、総合的なメンテナンスが必要となります。
革修復どっとコムでは、染め直しから製作交換まで、幅広いメンテナンスを提供しており、高い技術を持つ専門の職人が、それぞれに対応いたします。
状態に応じて最適なご提案をいたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。