
「バッグや財布の金具がくすんできた…」そんな悩みを解決する方法とは?
近年、ブランドバッグの価格が高騰し、日本人特有の「もったいない」文化と相まって、リユース市場が急拡大しています。
中古品を購入する人が増えていますが、状態が完璧なものばかりではなく、金具部分に錆やメッキの色褪せが見られるケースも少なくありません。
さらに、断捨離や遺品整理の際に発見されたブランド品でも、金具の劣化が理由で使えないという問題が発生することがあります。
これまで、革修復どっとコムでは、溶液へドブ漬けするメッキ加工を提案してきました。
しかし、この方法ではバッグや財布から金具部分を取り外し、加工後に再装着する作業が必要でした。
この工程には以下のような課題があります:
裏地を外す必要があり、修理費用が高額になりがち
加工後の再縫製時に歪みが生じるリスク
リユース市場では「社外メッキ処理品」と記載されるケースが多い
こうした事情から、修理を断念する方も多く、より手軽でコストを抑えた解決策が求められていました。
この問題を解決するため、革修復どっとコムでは、金具を本体から取り外さずに加工できる技術を模索し、ついに実現しました!
▽この新技術のメリット▽
✔️ バッグや財布を分解せずに加工可能
✔️ 再縫製不要のため、歪みのリスクをゼロに
✔️ 社外メッキ処理の記載が無くなり、リユース市場での評価が向上
✔️ 費用を抑えつつ、美しい仕上がりを提供
実際にリユース市場で仕入れた施工品を販売し、「社外メッキ処理品」と記載されることなく評価される事例を積み重ねてきました。
過去にDIYで加工するなら、「メッキ職人」をご紹介したこともありますが、安定した成果が見られないので、DIYならいいのかなと思い紹介しておりますが、全く別物での加工になります。
この最新技術により、ナチュラルにキレイになった金具の事例をご紹介させていただきます。
この記事の目次
従来の方法では、ふち周りの縫製を抜き、バニッシュ(コバ)を剥がしてボタンを取り外し、加工後に再縫製とバニッシュの再加工を施す必要がありました。
しかし、新技術ではボタンを外すことなく加工が可能になりました!
再縫製やバニッシュの再加工が不要なため、コストを抑えつつ、見栄えの良い仕上がりを実現しました。
比較画像で、その違いをぜひご覧ください。
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近くで見ることで、新技術による加工の良さがお分かりになるかと思います!
キレイすぎる明るいゴールドではなく、ナチュラルでキレイな仕上がりになります。
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このナスカンは、ショルダー交換時に金具を取り外すため、外した状態で施工しました。
従来のどぶ漬けメッキでは、回転部分が張り付くリスクがありましたが、新技術ではその心配がなく、自然な動きと美しい仕上がりを実現。お客様の同意を得る必要もなく、安心して加工できるようになりました。
財布のボタンと同様に、ナチュラルでキレイな仕上がりをぜひご覧ください。
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【after】

従来の方法では、ルイヴィトン財布の事例と同じく、ふち周りの縫製を抜きボタンを取り外し、シャネルはバニッシュが無いので、加工後、再縫製をして元に戻します。
シャネルのココマークは、内部で八の字に開く爪折りで固定されています。
従来の方法ですと、折爪は細いので折れるリスクもありましたが、新技術では、リスクなく加工が可能です。
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拡大
金属に入った擦り傷は痕が残りますが、少し遠めで見ると、全く気にならない範囲の仕上がりになります。
しかしながら、傷の深さにより残る場合があるので、その点はご理解いただけたらと思います。
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チェーンバッグのチェーンにレザーショルダーが通されている場合、従来の方法と同様にショルダーを抜いて施工する必要があります。
試験的にショルダーを抜かずに加工を試みましたが、重なる部分の仕上がりに課題が残りました。
そのため、ショルダーを抜いた状態での施工をご提案いたします。
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チェーン部の拡大画像です。
明るすぎず、ちょうど良いナチュラルな色味のゴールドで仕上がります!
※チェーンに通すショルダーがボロボロになり、チェーン内に通すことが出来ないような状態の場合、同じ様に製作交換が可能です!
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現在、シルバー金具の加工について研究を進めているところです。
シルバーの場合、現時点では従来のどぶ漬け加工や磨き込みの方法をご提案しておりますが、理想的な仕上がりを実現するための新しい技術の開発に取り組んでいます。
技術が確立できましたら、改めてご紹介させていただきますので、楽しみにお待ちいただければと思います。
なお、金具の取り外しが難しい場合や費用を抑えたい方には、シルバーをゴールドに変更する加工も可能です。
シルバー金具の加工をお考えの際は、
✔️ 金具のお磨き
✔️ シルバーからナチュラルなゴールドに変更
✔️ 従来のどぶ漬けメッキ加工
の中からお選びいただけますが、コスト面で考えると、ゴールドへの変更がおすすめです。
ご希望に合わせたご提案をさせていただきますので、お気軽にご相談ください!
本体から金具を取り外すことなく施工できるようになり、コストを抑えつつ、美しい仕上がりを実現できるようになりました。
革修復どっとコムでは、リユース市場から古物商許可証を用いて仕入れたアイテムを練習品やテスト品として活用し、研究や職人の育成に役立てています。
この取り組みによって、思い切った技術開発や練習が可能な環境が整い、職人の成長もより早く進むようになりました。
さらに、仕入れたアイテムを修復することで、その価値が仕入れ値を上回る結果に。
やはり、手を加えてきれいになったものは、汚い状態のアイテムより、キレイな方が、その魅力がより一層増すのだと感じています。
利益を目的としているわけではないものの、このような成果が自然と利益に結びつき、その利益を研究開発費に活用することで、さらに技術向上につながっています。
お客様に心から喜んでいただけるよう、そして少しでもお役に立てる存在であり続けられるよう、これからも精進してまいります。

お手持ちのバッグや財布で金具の色褪せやサビが気になるアイテムがございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
状態が分かる画像をお送りいただければ、お見積もりをご案内できます。
また、金具の数によって料金が異なりますので、全体の画像と金具の個数をお知らせいただくと、より具体的なお見積もりが可能です。
大切なアイテムを、美しくよみがえらせるお手伝いをさせていただきます。
お気軽にお問い合わせください!