投稿日:2025.05.17
更新日:2025.07.03

シーズンごとに使い分けているブランドバッグをクローゼットに何も処置をせず無雑作に仕舞い込んで放置すると、型崩れや革の凹みが起きてしまいがち。
マチ部分が折れ曲がったり、凹んだ窪みができてレザーが潰れて変形してしまうと、せっかくの美しいバッグも、それでは台無しです。
本来は詰め物を入れ、湿度を管理して保管するのが理想。でも、実際はなかなか難しいものですよね——。
この記事は、バッグの型崩れや凹んでしまった変形など、修理事例を交えてご紹介させていただきます。
型崩れが生じて、直せない状態の場合に、ご参考いただけたらと思います。
この記事の目次
ご紹介する画像は、愛用されていたバッグの底面になります。
しばらくの間、何かの上に置いた状態で保管していたようで……(泣)
久しぶりに使おうと取り出してみたところ、底の部分がぐっと凹んでいて、見るからにくたりと元気のない姿に。
あんなにしっかりしていたフォルムが、すっかり型崩れしてしまっていて、正直ちょっとショックだったそうです。
大切にしていたお気に入りのバッグとのこで、なんとも言えない残念な気持ちになったことだと思います。
やっぱり保管の仕方って本当に大事ですね。
今度、保管する場合は、このような状態にならないよう、詰め物をしたり、置き場所にも気をつけていただけたらと思います。
【before】

【after】

凹み傷は、少し痕が残りましたが、目立たない状態まで直せて、くたりと型崩れした状態も直すことが出来ました!
※上の画像がbefore/下の画像がafterです。
【正面】

【背面】

【両サイド】

正面と背面のした部分の潰れた部分を戻すことで全体的な、くたり感がなくなります。
その後、自立させてバランスの悪い部分を直していきます。
【正面と背面の下部①】

【正面と背面の下部②】

こちらのバッグは、保管中、バンブーのハンドルが重なった状態で保管していたため、同じ様に、凹みの痕が出来た状態でした。
少し痕が残りましたが、最初の状態よりは目立たなくなったと思います。
【before】

【after】

こちらのバーキンは、中に詰め物をしないで、ワンシーズン保管した状態です。
エルメスのレザーは柔らかいので、詰め物をしないで保管するとこのような状態になってしまいます。
【before】

腰が悪い、おじいちゃんのような感じで変形していましたが、真っすぐ姿勢よく自立するようになりました!
【after】

両サイドのパイピング付近の折曲がった状態を整えてから、全体的なバランスを整えます。
【before】

【after】

両サイドのバランスを整え、背面の癖になった折り目を直していきます。
【before】

【after】

こちらのバーキンも同じように無雑作に保管された後、くたりと折れ曲がった状態でした。
【before】

【after】

柔らかい素材は、背面が重みで画像のように変形します。
【before】

【after】

【before】

【after】

フランス語で「ヤギ」を「シェーブル(Chevre)」といいます。
シェーブルもトリヨンクレマンスなどと同じく、非常に柔らかく、なめらかな質感がありますので、無雑作な保管は型崩れします。
横から見ると折曲がった状態でした。
【before】

【after】

中に型枠やアンコ(詰め物)無しでもこのように自立するまで補正が出来ました。
【before】

【after】

形補正後は、正しい位置に、型枠とアンコを入れて、湿度を管理すると、さらにシャキッとします。

【形補正後】

ご使用後に保管される場合は、同じように型枠とアンコを詰めていただくと型崩れなく、ご使用できるかと思います。
こちらは、長年、保管されていたケリーです。
革が少し硬化していましたが、何とか恥ずかしくないレベルまで、型崩れた状態が直せないか、ご相談をいただきました。
ある程度、見栄えよく形成できたかと思います。
【before】

【after】

フラップの折れ曲がった部分は、最善を尽くしましたが、革が少し収縮していたことと、ひび割れが生じていたので、痕が残りました。
【before】

【after】

バーキンと同じく、両サイドのパイピング付近の型崩れを直し、バランスを整えます。
【before】

【after】

背面は、デコボコで戻るか心配もありましたが、ある程度、お直しできたかと思います。
【before】

エルメスのガーデンパーティTTPMとプリュムのハンドルが変形した状態でした。
ハンドルの型崩れも概ね改善が可能です。
・ガーデンパーティの事例
【before】

【after】

・プリュムの事例
【before】

【after】

トリヨンクレマンスのサックアデペッシュは、柔らかいのでビジネスで使用すると、書類やパソコンなどの重みで画像のように革が伸びて膨らんでしまいます。
【before】

【after】

どの程度まで元に戻るか見ものでしたが、見事に元の鞘に収まりました。
天然素材のレザーの持つ回復力は凄いです!
【before】

【after】

外周のマチ部分を補正して自立できるまで回復することが出来ました。
【before】

【after】

エルメスなど、柔らかいレザーでよくみられる角が、くたりと潰れてしまう状態です。
仕上りをわかりやすくするため、1箇所だけ直してみました。
【before】

【after】

角度を変えた画像です。
少し痕は残りますが、4箇所とも直すことで、くたり感はある程度、お直しできます。
【before】

【after】

エルメスの財布でもトリヨンクレマンスなど柔らかい素材のレザーが使用されていると、画像のように型が崩れて膨らんだ状態になります。
この状態も見栄えよく形を整えることが可能です。
【before】

【after】

カードケースなど、どうしても多く入れてしまうことがあり、画像のように膨らんでしまいます。
元のラインに合わせて、折り目が復活しました!
【before】

【after】

この後、色褪せのメンテナンスとベルトの交換修理が終わりましたら、改めて別の記事でご紹介予定です!
大きなココマークが特徴のカンボンラインでしたが、残念ながら2010年くらいに販売が終了しています。
しかし、現在でもリユース業界で根強い人気があり、高値で取引されているアイテムです。
ご紹介するカンボンは、少し縦長のバッグで、そのまま保管をしたら、画像のようにココマークのした部分に大きな歪みが出てしまいました。
完全にシワを伸ばすことは出来ませんでしたが、概ね改善できたかと思います。
【before】

【after】

特にひどい歪みが背面の底部分です。
少しシワ頑固りましたが、しっかり補正できました。
【before】


【before】

【after】

極端な型崩れは見られませんが、ココマークの下の本体側が押しつぶされた状態で、潰れた感を直したいとのことで、ご依頼をいただきました。
【before】

【after】

【before】

【after】

こちらのバッグも保管中に型崩れした状態でした。
ラムスキンで柔らかい素材なので、無雑作に保管するとこのような状態になってしまいます。
【before】

【after】

完全復活とはなりませんでしたが、ある程度、形が戻りました!
【before】

【after】

革と内部の間にPVCを入れて矯正する方法もありますが、バッグを解体するため、費用が掛かってしまうので、出来る範囲での形補正をご提案させて頂いただきました。
【before】

【after】

中にアンコなどの詰め物がしてある?
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、詰め物なしでここまで補正が可能です。
詰め物をすると更によくなります。
【before】

【after】

モノグラムやダミエはトアル地と言いって合成素材になります。
詳しくは、画像をクリックしてご確認ください。
バッグの型崩れ補正サービスは、ブランドやバッグの状態、また色褪せ修復の有無によって料金が異なります。
バッグの形補正料金(税別)
・バーキン 6600円~
・ケリー 5500円~
・エルメス 4400円~
・シャネル 3300円~
・その他ブランド 3300円~
・凹み傷の補正 6600円~
長期間の使用や保管によって崩れてしまったバッグのフォルムを、プロの技術で丁寧に補正します。
型崩れや凹み傷の補正を施すことで、お気に入りのバッグをより美しい状態で使い続けることができます。
バッグの形を整えたい、使い心地を改善したいという方は、ぜひお気軽にご相談ください!
長期間の保管によって、レザーバッグに凹みや型崩れが起きることがあります。
でも、ご安心ください!
革が本来持つ成分を適切に補うことで、革自体の力で形が復活していきます。
不思議な現象ですが、崩れた形が徐々に元に戻るのです。
修復工程では、アイロンやプレスを使用しないため、革が潰れたりシボがなくなる心配はありません。
また、硬化剤も使用しないため、革の質感が固くなることもありません。
ただし、「新品同様に完全に元通りにする」ことは難しい場合があります。
あくまでも、“現状よりも少しでも良くなれば”というお気持ちでご相談いただければと思います。
状態に合わせて最善の方法をご提案しますので、まずはお気軽にお問い合わせください!
※YouTubeなどで、水洗いしている業者さんもいらっしゃいますが、トリートメントなど施しても、質感が変わったり多少硬くなるので、お勧めできません。
事前にどの程度まで修復が可能か知りたい場合は、画像添付の上、お問合せ頂けたらと思います。
メールでのお問い合わせが苦手な場合や面倒な場合は、お品物をお送りいただけたらと思います。
どちらの診断も無料でさせて頂きます。
お気軽にお問い合わせください。