皆さんは、NHKで放送されている
「まいど!修繕屋です」という番組をご存知でしょうか?
思い出の品から人間関係まで、
壊れたモノならなんでもおまかせ!
お笑い修繕屋が全国各地に出かけます。
というキャッチコピーの番組で、
毎週いろんなお笑い芸人さんが依頼主の元へ出向き、
様々なものを修繕するという番組です。
「まいど!修繕屋です」の番組が気になる方は
こちらから番組内容をチェックしてみてください。
今回の記事はそんな「まいど!修繕屋です」から
昨年末にお母さんの愛が詰まった革ジャンの修繕の
ご依頼がありましたので、その時の様子をご紹介します!
夫の古い革ジャン。
あちこち破れ、臭いもすごい。
妻からは「捨てろ!」と迫られている。
しかし、これは新聞配達で家計を助けていた中学の時、
今は亡き母が無理をして買ってくれたもの。
それから45年間、大切に着続けてきた。
夫は妻に革ジャンの思い出を語ったことがない。
取材を進めると、夫は妻に内緒で
とんでもない散財をしたことがあり、負い目がある。
修繕屋は、夫の失われた信頼を「修繕」することから始めるが…。
今回のお笑い修繕屋は、あきなのお二人でした。
修復士のスケジュールやご要望の打ち合わせを行い、
流れが見えてきたところで、記念撮影をさせていただきました。
写真中央の女性は、修復師のくみっちゃんです!
あきなさんを始め、主役のご夫婦と修復前に、
お打ち合わせをさせていただいたところ、
「自分たちにも手を加えさせて欲しい」とご要望を頂いたので、
「では、出来る部分は、皆さんでやりましょう!」ってことになりました。
難しい色の配合は、
くみっちゃんが担当し、全体の染め直しは、
あきなさんと、ご依頼主のご夫婦、
傷の形成は、私が担当しました。
全体の仕上がり具合を見る
総監修は、くみっちゃんです!
さて、肝心の革ジャンの状態は、というと、
やはり古いだけあり破れやひび割れが見られます。
状態があまりよくなかったので、
染め直した際に、硬化する可能性もありましたが、
「少しでも良い状態になってくれればいい」
とおっしゃってくださりましたので、
メンテナンスを進めさせていただきました。
番組の中では、編集もあるので、
お笑い的なシーンが多かったですが・・・
実は、かなり真剣で慎重な場面も多かったのです!
この真剣な表情!
芸人さんらしくない表情ですね(笑)
でも、これだけ真剣な表情なのも、
ご主人の革ジャンへの想いを理解しているからこその証です!
最近では断捨離やミニマリストなどで
ものをあまり持たないという考え方もあります。
古くなって使わないものや使えなくなったものは、
潔く捨ててものに囚われない生き方をしたいという気持ちも
とてもよくわかります。
しかし、本当に大切なものというのは、
どんなに壊れたり、ボロボロになっても
なかなか捨てられず、手元に残しておきたいと思うものですよね。
本当に大切なものへの愛着心というのはなかなか捨て去りにくいものですし、
そういったものこそ、大切に大切に長く使い続けていただければと思います。
そんな大切なものとのストーリーがある皆様には、
ご主人の想いが、とても理解できるかと思います!!
最後に番組に参加された方たちと記念撮影をしたのですが・・・
主役のご夫婦がいない・・・(焦)
撮ったつもりが、画像を探しても見つからず・・・
撮影とごっちゃになってました(汗)
あきなさんを始め、番組関係者の皆様、
遠方より3時間掛けて、福井まで
お越し頂き、本当に有難うございました。
とても楽しい一時でした!
そして、中島さんご夫婦には、
素晴らしい感動を頂きました!
ありがとうございます!
ご依頼頂きましたこと、
心より感謝申し上げます。
どんな番組だったのか興味のある方は、一度ご覧ください!