2020.07.17

ボッテガヴェネタのパイピング破損

みなさんはパイピングという言葉を聞いたことはありますか?

ボッテガヴェネタのお財布の淵周りなどに
よく用いられている縫製の方法でテープ状のレザーや布でふち周りを
包みこんで縫製されているのが特徴です。

ボッテガヴェネタの修理では、
このパイピングの部分の劣化によるお問合わせを多くいただいています。

そこで、この記事では、
ボッテガヴェネタのパイピングについてご紹介いたします。

ボッテガヴェネタでよく使われているパイピングとは

パイピングとは、前述したとおり、
ふち周りをテープ状のレザーや布で包みこむ縫製のことをさします。

パイピングをすることで、ふち周りのほつれや毛羽立ち、破損などを防ぐことができます。

ただ、パイピングはレザー製品ではあまり見かけることがなく、
通常、ふち周りの加工といえば、バニッシュによる加工が一般的です。

では、なぜボッテガヴェネタの製品でパイピングが使われているのかというと、
ボッテガヴェネタの特徴の一つでもあるレザーの編み込みにあります。

お財布やバッグの表面を編み込みで作った場合、
編み込みが切れるふち周りの見た目が悪くなってしまったり、
編み込みがほどけやすくなったりしてしまいます。

この編み込みの端をパイピングで包み込んで縫製することで、
見た目の美しさと耐久力をあげることができるのです。

ボッテガヴェネタで多いパイピングの修理のお問合わせ

パイピングはふち周りの保護をしているため、
擦れや破れが多く発生する箇所でもあります。

特にボッテガヴェネタで使用されているレザーは
柔らかく、柔軟性がある反面、外部からの刺激に弱いレザーでもあります。

そのため、ボッテガヴェネタのお問合わせでも、
多くのお客様からパイピングの色の剥がれや
パイピングの破れに関するお問合わせを多くいただいています。

例えば、こちらのピンクのぼッテガヴェネタは、
パイピングが擦れて劣化し、色が剥げてしまっています。

写真 2019-08-16 12 08 19

色が鮮やかなため、ちょっとした擦れによる色はげでも目立ってしまい、
カッコ悪いですよね?

こういった擦れによる色はげであれば、
レザーを染め直すだけでキレイに元通りにすることができます。

写真 2019-08-16 14 20 10

 

パイピングの劣化は早めの修理がおすすめ

パイピングは色褪せの多くは擦れによる色はげです。
そのため、そのままにしておくと、レザーそのものが擦れ破れてしまいます。

単純に色褪せだけであれば、染め直しを行うだけで、
十分キレイに修復ができ、元通りになるケースも多いのですが、
破れが発生してしまった場合には、費用感や仕上がり具合などから
以下の2つの方法からご選択頂いております。

①接着や樹脂でパイピングの傷を修復する方法

こちらは、接着剤や樹脂を利用して、
破れてしまった箇所を修復する方法です。

費用はあまりかかりませんが、仕上がり感が現状よりはマシになる程度の仕上がりになります。

とりあえず、費用を抑えて、現状より良くなればそれで良いという方におススメの修理ですが、
傷そのものが修復されるわけではないので、再度同じ場所が破れてしまうことがあり、
修理後に長くお使いいただきたいという方にはあまりおススメできない修理になります。

②パイピングの交換

修理後も長く、ボッテガヴェネタを使用したいというお客様には、
パイピングで使用しているレザーを交換する修理がおススメです。

破れてしまったレザーそのものを交換するため、
専門の修理スキルが必要で、費用自体はかかってしまうのですが、
仕上がり感が良く、修理後も長くボッテガヴェネタをご使用いただけます。

こちらの写真は実際にパイピングの交換修理を行わせていただいた事例です。
この程度の破れであれば、傷の修復でも修理できる範囲ではあるのですが、
お客様より長く使いたいとのご要望があったため、パイピングの交換修理をさせていただきました。

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下の写真がパイピングの交換後の写真です。
本体の染め直しをまだ行っていないので、
交換を行ったパイピングとの差がはっきりと伝わるかと思います。

劣化したレザーそのものを新品のレザーで交換するので、
修理後も長く使い続けていただける仕上がりになっています。

IMG_6808

全体の画像です!

画像下の細い紐は取り外したパイピングです。

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パイピング修理の依頼をスムーズに行う方法

パイピングはデザインの一部ですので、
パイピングだけがキレイに修理されていると、
どうしてもお品物に違和感が出てしまいます。

そのため、パイピングの修理をご依頼いただく場合には、
全体的の状態とのバランスを見るために、全体の写真と
パイピング部分で痛みが出ている部分を拡大した写真をメールにて、
お送り頂けるとスムーズなお見積りが可能です。

まとめ

パイピングは通常のレザーのふち周りに使われるバニッシュとは異なり、
レザーを使用しているので、丈夫で長持ちします。

またパイピングは、ただのふち周りの縫製というだけでなく、
製品そのもののデザインの一部でもあります。

デザインの一部でもあるため、
パイピングが劣化してしまうと製品全体の見た目にも影響してしまいます。

早い段階であれば、染め直しでもキレイになりますが、
一度破れてしまうとキレイに修理するにはパイピング自体の交換をするしかなく、
費用も高くなってしまいます。

もし、最近自分のボッテガヴェネタのパイピングが傷んでいるなぁと感じたら、
早めに私たち革修復どっとコムへご相談ください。

ボッテガヴェネタのご相談、お見積りは無料ですので、
いつでもお気軽にご相談ください。

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