「ファスナーが壊れたからもう使えない 😥 」
バッグや財布のファスナーが壊れると、中の物が落ちてしまって機能性をまったく発揮出来なくなってしまいます。
全体的にまだまだ綺麗で使えるのにファスナーがダメになってしまって使わなくなったなど・・・
そんな方は、捨てずに諦めないで、こちらを見ていただいて少しでも解決出来たらと思います。
ファスナーの種類や呼び方、自分でも出来る応急処置、当店のファスナー修理方法などご紹介します。
この記事の目次
革修復どっとコムの職人が教える簡単処置で、まずはお試しください!
突然スライダーが閉めても開いてしまう…物を詰めすぎると開いてしまう…ゆっくり閉めると閉まるけど普通に閉めると開いてしまう…
革修復どっとコムではこのような状態でお問合せ頂いている事が多いです。
そのような状態は、ファスナーに見るからに破損がない場合は、スライダーによる不具合がほとんどです。
ご自分でも直せる場合があります。
原因は主に2考えれれます。
1. スライダーが普段使いで段々開口が開いてしまって上手くエレメントに噛み合わず開いてしまう
2. スライダーが摩耗による消耗
処置としては、スライダーの後ろの方をラジオペンジで挟み少しずつ閉めてあげます。
注意点としては閉めすぎると逆に動かなくなってしまったり、エレメントがスライダーに挟まれて潰されてしまいます。
慎重に少しずつ閉めて開け閉めを試してください。
それでもダメな場合は、スライダーを交換する必要があります。
2つ目のスライダーが摩耗に消耗もスライダーの交換が必要となってしまいます。
スライダーの交換だと、ご自身では難易度が高いため、是非、革修復どっとコムにご相談ください!
久しぶりに出してみたら、動かない。
エレメントやスライダーが錆びや皮脂などによる汚れにより、滑りが悪くなっている可能性があります。
無理に開こうとすると生地が破れたり、持ち手やスライダーが折れてしまったりするので、無理に開かないようにしましょう。
まずは、無理をせずにゆっくりと前後に動かしてみてください。
少しの引っ掛かりであれば、これで改善することがあります。
動かない場合は、エレメントやスライダー部分に潤滑油(ホームセンターなどに売っているすべロウがオススメ!)を塗ります。
潤滑油がない場合は、お手持ちのリップクリームやワセリンでも代用することが可能ですが、生地がシミにならないように刷毛や綿棒で少しずつ塗布してみてください。
開け閉めしているときに、レシートや生地、お札など紙を巻きこんで、動かなくなるケースもあります。
ファスナーの裏もチェックしてみましょう。
噛んでしまった場合は無理に引っ張らないようにしましょう。
エレメントが外れたり引っ張って生地が破れたり破損してしまいます。
まずは、逆報告に戻しながら引っ張り異物を取り除きます。
動かない場合はピンセットなどで少しずつ異物を取り除きましょう。
異物が見えない場合は、尖ったものでスライダーの隙間に差し込み異物が見えるように出し上げて取り除きましょう。
注意点としては生地が破けないにしてください。
それでも取り除けない場合や異物が見えない場合、ラジオペンチやドライバーをスライダーに差し込み少し隙間を作り、ピンセットなどで取り除いてみましょう。
無理に隙間を広げすぎますと、スライダーが半分に割れたり取り除けても閉めても開いてしまう状態になってしまう事もあるので注意です。
もし広げすぎて閉めても開いてしまう状態になってしまった場合は、上記①の方法をご参照ください。
①の閉めても開いてしまう場合の処置になります。
※字幕をオンで説明文が表示されます。
ファスナー開閉する仕組みと構造についてご説明いたします!
まずは写真から、
スライダーとはファスナーを開閉する部品になります。
エレメント同士を噛み合わせるための部品です。
ファスナーの種類、サイズ、色合いなど用途に合わせて様々な種類のスライダーがあります。
当店では、財布に合う部品を各メーカーから調達して取り付け致します。
ルイヴィトンなどブランド名が刻まれたスライダーは正規店ではしか取り扱いが無いため、入手する事が出来ませんが、基本的な構造はどのブランドも同じ構造のため、正規品にこだわらなければ、スライダーの交換で問題なくお直し可能になります。
見た目てきにも差ほど違いが出ませんが、正規品で交換をご希望の場合は、購入店もしくはルイヴィトンリペアセンターで交換対応となりますが、かなりの高額になる事があります。
形状によっては、正規品と見比べても差ほど違いが無いスライダーやファスナーで交換することも可能なため、一度ご相談いただければ、お調べすることが可能です。
正規品とYKKを比べた画像になります。
エレメントとはファスナー生地の中央にある歯のような部品のことを言います。
左右に裂けて分かれています。
エレメントをスライダーで噛み合わせすることでファスナーの働きをします。
エレメントが欠けてしまったり破損すると、基本的にはファスナー交換が必要になります。
スライダーを無理に開閉したり、長年使用すると段々とエレメントが磨り減り締りが悪くなってしまいます。
そういった場合も、ファスナーの交換でエレメントの交換をする必要があります。
ファスナー生地はエレメントが取り付けられている生地のことを言います。
生地が破れた場合でも、ファスナーの交換が必要になります。
生地の色はたくさんの色があるのですが、まったく同じ色にならない場合があります。
ブランドですと、ブランド特注の色合いもあります。
革修復どっとこむでは出来るだけ近い色合いを選ばせていただき交換させて頂いています。
ファスナーをしっかり閉めたのに、突然開いてしまった・・・なんてことありますよね?
お財布の中を詰めすぎて開閉を繰り返した事で、スライダーに負担が掛かり、スライダーが変形や磨り減った事がファスナーが突然開いてしまう原因と考えられます。
また、劣化による不具合もございます。
なかには物を詰めすぎず閉めると閉じるけど、物を入れると開いてしまう・・・なんていうパターンもありますよね?
なぜかと言うとスライダーの不具合でエレメントをしっかり噛み合わせていないためです。
修理方法をネットで調べるとスライダーをペンチで閉めれば閉まる!と書いてあります。
たしかにペンチで閉めて閉まる事もありますが、この方法は応急処置にしかなりません。
そもそも開いてしまうのは長年の負担によるものなので、エレメントがすり減ってしまっている状態ではまたすぐファスナーが開いてしまうます。
また、無理にペンチで閉めて応急処置を何度も何度も繰り返しているとスライダーが破損してしまったり、
エレメントを傷付けたりするリスクがあります。
もし、ペンチを使った応急処置をご自身でされる場合、慎重に試みてください。
閉めても開いてしまう場合や、破損してまったらファスナー交換が必要になります。
交換しても交換前と同じところが開いてしまう場合は、エレメントが磨り減っているケースが多いため、その場合は、スライダーファスナー丸ごと交換が必要になります。
エレメントや布地に破れや破損など無い場合は、スライダーの交換でお直し可能です。
芯(棒)が折れてしまったらスライダーの交換が必要になります。
折れて引き手が外れてしまったら、引き手が有る場合、再利用させて頂くことが可能です。
また、エレメントや布地に破れや破損など無い場合は、スライダーの交換でお直し可能です。
エレメントが錆びると、開閉が硬くなってしまいます。
また、錆びていなくても、エレメントの隙間に汚れが溜まると硬くなってしまいます。
その他にも、ゴミが引っかかっているなど様々な要因が上がります。
一番やってはダメな事は、力ずくで開けようとすることです。
力ずくで空けようとしますと、エレメントが欠けてしまったり生地が弱っていますと、布地が破れてしまいます。
エレメントをお磨きする事で、改善することもありますが、錆びていますと、スライダーも劣化している事がほとんどになりますので、スライダーと併せての交換が必要になると思います。
エレメントや布地に破れや破損など無い場合は、スライダーの交換でお直し可能です。
久しぶりにお財布を出したら虫食いで穴が空いていた!なんてことありますよね?
また、引っ掛けてしまった破れてしまったり、無理に引っ張って破れてしまったなんてこともあります。
もし、布地が破れてしまったら、補強ではお直し出来ませんので、ファスナー丸ごと交換が必要になります。
エレメントは強く引っ張ると欠けてしまうことがあります。
写真のように、金属ファスナーのエレメントが少しでも欠けてしまうと、ファスナー丸ごと交換が必要になってしまいます。
コイルファスナーはエレメントが繋がっているため、部分的に破損してしまうと、連動して破損が広がってしまいます。
エレメントは小さい部品のため、ここだけならなんとなるだろうと思うかもしれませんが、エレメントはファスナーを開閉するためのとても重要な部品です。
欠けてしまった箇所を試行錯誤、部分的に直せたとしても、欠けた箇所からファスナーが開いてしまいます。
エレメントが欠けてしまったら、我慢せずファスナーの交換をすることをおススメします。
スライダーは破損して外れてしまうことがあります。
よくある原因としては、上記の閉めても開いてしまうの項目でもご案内させていただいた、ペンチで強く締めすぎて折れてしまう事です。
ただし、スライダーは消耗品になりますので、開閉を繰り返すことで劣化していき折れてしまう場合もあります。
エレメントや布地に破れや破損など無い場合は、スライダーの交換でお直し可能です。
ファスナー布地の黒ずみは、刷り込まれている場合が多く、判りやすく申し上げますとワイシャツなど、襟の取れない黒ずみのような感じになります。
シミヌキでは、完全に取り除くことが出来ないケースが多くあります。
無理にシミヌキしてしまうと、シミヌキ剤がレザーやその他の箇所に滲んでしまい、現状より悪くなってしまう場合があります。
クリーニング屋さんで断られた、シミが残ってしまう場合は、近い色の布地でファスナーの交換が必要になります。
交換の他には、シミヌキで落としきれないいシミや色あせてしまっている場合は、近い色の染色で染める方法もあります。
ファスナーの修理やメンテナンスを行う場合の金額は下記の通りです。
スライダー交換 4000円~
エレメントお磨き 1000円~
ファスナー交換 10000円~
※料金は長さやお品物の構造、縫い目の状態よって変わります。
お見積りは無料ですのがお気軽にお問い合わせください。
ファスナーの修理やメンテナンスにかかる日数は下記の通りです。
スライダー交換 :3週間
ファスナー交換:30~40日
ファスナーの布地に破れやエレメントに破損が無い場合の不具合は、開閉する為のスライダーに問題があることが多く、スライダー交換でお直し可能な場合があります。
スライダーの交換が必要な場合革修復どっとこむでは交換する部品はYKKの部品を使用させて頂きます。
お品物によっては、YKKの中でも、エクセラと言う、高級品が使用されている場合もあります。
エクセラとは、エレメントひとつひとつの全面に入念な磨きをかけた滑らかなファスナーです。
主に高級ブランドに使用されている事が多いです。
美しく輝く本金メッキはもちろん、豊富なエレメントカラーのバリエーションで衣類・バッグを引き立てる、品位・風格とも高級なファスナーになります。
当店ではエクセラ用のスライダーも用いて交換しております。
中には「riri」と言いまして、スイス製の高級品が使われている品物もあるんです。
「riri」は金属密度やトップのデザインなど、こだわりを凝縮した大変質の良いファスナーになります。
ブランドですと、エルメスのファスナーは「riri」が使用されている事が多いです。
ririのスライダーは入手する事が難しい為、通常当店では、YKKの部品を調節して取り付けさせて頂いています。
それでも噛み合わない場合は、ファスナー丸ごと交換させて頂きます。
ファスナーが途中で開いてしまう原因の多くは詰めすぎによるファスナーへの負荷のかかり過ぎです。
なるべく財布やバッグには余裕を持たせて物を入れるのが理想ですが、どうしてもたくさん物を入れてしまうこともあります。
そういった時は、ファスナーの両サイドを摘んで、負荷が掛からないように開閉することで、普通に開閉するよりも財布やバッグのファスナーを長持ちさせることができます。
負荷を掛けすぎますと、レーンが擦り減り、ファスナー自体の交換が必要になってしまいます。
スライダーを交換しても、開閉が硬い場合や、また直ぐに開いてしまう可能性もあります。
そんな時は、エレメントのお磨き必要な状態です。
中にはスライダー交換はしないで、エレメントのお磨きでスムーズに開閉できる場合もあるんです。
エレメントの汚れや錆びがあると開閉が硬くなったり、噛み合わなくなる原因になります。
エレメントをお磨きする事で、深い錆びや傷は痕が残りますが、開閉は改善されるようになります。
ファスナー交換についてご案内させて頂きます。
ファスナー交換で使用する部品は革修復どっとこむではYKKを使用させて頂いております。
お品物それぞれ色合いが異なるため、色のサンプルに合わせて出来るだけ近い色合いの生地で交換しております。
お財布でもバッグでもファスナーの取り付けは、同じになります。
ファスナーは布地にお品物の本体に縫いつけられています。
まずは、縫いを全て解く作業から入ります。
革が劣化して硬くなっていたり、元々素材が硬い(エナメル等)場合は、慎重に解かないと針穴が弱っている場合、針穴から素材にひび割れや裂けがおこってしまう恐れがあります。
解いた後は、新しいファスナーを元の針穴に合わせて縫いつけていきます。
縫いつけ方法は、手縫いと八方ミシンを用いて、品物によって縫い方が変わります。
出来るだけ元の針穴で表面を重視して縫わせて頂いておりますが、お財布やバッグはご使用中の経年変化により、少なからずお品物に型崩れが出ていることがあり縫製を解いて縫い直す際に、表生地と裏生地の針穴の位置が合わないことがあります。
型崩れの度合いにもよりますが、普通にミシンで勢いよく縫うと再縫製の際にズレが生じてしまうことがございます。
また、表面を重視してズレが出ないようにする上で、裏面にズレが出てしまう事もあります。
手縫いで再縫製を致しておりますが、手縫いでも型崩れの度合いにより、全く元の位置にステッチを通せない場合もございます。
修理は、一から作り上げる工程と違い部分的な修理がほとんどです。
そのため、縫製がしっかりされているものや、構造的に縫う箇所が困難な場所はお品物を一度分解して取り付けが必要な場合があります。
そういった場合には、修理が難しくなるため、修理代金が変動することがあるため、注意が必要です。
まとめ
まずは自分で試してみてください。
自分で試したけどなおらない、自分では難しくて不安、そんなときはお気軽にお問い合わせください。
ファスナーの不具合について、お力になれれば幸いです。
あと一つ!
正規店で断られ、他の修理屋さんに断られた、そんな時は、一度当店にご相談頂けたらと思います。
バッグや財布のファスナー修理に関してのお問い合わせはこちら
その他、沢山の修理をご依頼いただいてきました。
事例集はこちらから、ご覧ください!