大事に使い続ける方へ!!ルイヴィトンの修理を状態に応じてご提案できる事例をまとめてみました。
ルイヴィトンと言えば、代表的な素材として、モノグラムなどに使われているトアル地をはじめヌメ革など様々な素材が使われており、構造も特徴的です。
人気の高いルイヴィトンですが、素材とデザイン性から破損が出ると修理が厄介です。
修理した感が極力残らないように様々な状態に応じて事例と併せ、ご提案させていただきます。
まずは、目次から状態に応じて確認してみましょう!
この記事の目次
レザーの破れと言っても部位が色々あります。
部位の呼び方も様々で、分かり難いこともあるので、交換する部位は明確にした方が良いと思います。
before/aftreの画像を用いてのご紹介です。
パイプ状の心材があるタイプで丸形と言います。
四角い金属の接続部分を「カクカン」と言います。
接続部分の裏側が丸くなったタイプは、ミシンが通せないので、手縫いで縫製します。
縫い目が直線か丸形(アール)かで料金が変わります。
革と革を縫い合わせた平らな形状のハンドルです。
『平型』のハンドルとなります。
四角い金属の接続部分を「カクカン」と言います。
カクカンに巻き付けてあるか、本体に直接、縫い込まれているかで料金が変わります。
直接縫い込まれている場合、本体側の縫製を解き、再縫製が必要になります。
再縫製費用も含めての料金となります。
直接縫込み・形状が直線じゃない丸形(アール)のハンドルです。
画像は、ネヴァーフルシリーズのハンドルにになります。
盛り付けタイプ
内部芯材が入っており、持ち手部分が盛り上がった厚みのあるタイプになります。
別途料金が必要になりますが、ここから本体に合わせて色合いを染めて合わせることも可能です。
ご希望に応じて対応させていただいておりますので、同じ色じゃないないとダメって場合は、色合わせも含めて、ご検討ください!
【劣化状態】
【制作交換後】
よく部位として間違えられるのが、本体側の接続部分です。
接続部分は根革と言って、別費用が掛かります。
費用など詳しくは、こちらをご覧ください!
2本のベルトで長さ調整ができるベルトタイプと長さ調整が無い1本タイプかで料金が変わります。
ショルダーの違和感なく品質良く仕上げるポイントは、バックル部分の細かな構造です。
縫い糸も類似素材になりますが、違和感なく仕上がります。
ショルダーには、長さ調整できるベルトタイプとバックルが無い1本タイプがあります。
費用は、バックルがあるベルトタイプが高くなります。
費用など詳しくは、こちらをご覧ください!
革修復どっとコムにご依頼いただいたお客様から画像付きで感想や想いを頂きました。
本体を解体する大掛かりな修理となります。
長さ・構造・本数で料金が変わります。
手前側に置かれているものは外したパイピングになります。
曲線に合わせて曲げられるように細かな刻みが入ってます。
細くパイプ状に本体周りにあるものが、部位としてパイピングと言います。
実際、革の内部にはパイプが通してあります。
余り予算を掛けたくない場合、破れた部分の上から革を巻く方法もございますが、個所数によりバッグの解体作業が同じになるので範囲が広い場合や複数破れが見られる場合、交換を推奨させていただいております。
薄く剥いだ革を巻く方法のイメージ仕上りです。
表面を重視する上で、裏面にステッチのずれが生じる場合がございます。
最善は尽くしますが、仕上り感として、ご了承いただきたい点になります。
表面を重視する上で、裏面にステッチのずれが生じる場合がございます。
最善は尽くしますが、仕上り感として、ご了承いただきたい点になります。
パイピングとよく間違われる部分ですが、丸く巻かれていないふち周り部分を、ふち革と呼んでいます。
トリミングとも言います。
文字通り入り口周りの縁取りされた部分を口革と呼んでいます。
口革とふち革があるタイプの場合、交換する部位の認識違いが出ないように別けて呼ぶようにしています。
交換する個所数と刻印があるリベットの有無、再利用するか否かで料金が変わります。
ルイヴィトンのリベットはドットタイプ(打ち込み)タイプなので、取り外すと再利用ができませんが、接続部分の金属を加工すると表の刻印がある側は再利用が可能となります。
加工費が掛かりますが、さらにらしく修理をお考えの場合にご検討いただけたらと存じます。
ご希望に応じて対応させていただきます。
【リベット再利用】
【類似品の仕上り】
【もともと、リベットが無い場合】
根革は、2箇所から4箇所のパターンがあります。
他に問題がなければ、1箇所交換からのご依頼も可能です。
長いタイプもありますが、ショートタイプじゃない場合、料金が高くなります。
ボストンバッグの場合、反対側のハンドルまで伸びているので、全て交換が必要になります。
キーポール(ボストン)正面
底面(反対側まで1本で繋がっています)
バビロン(側面下まで伸びたタイプ)
ジャンヌ(側面全体)
縫い目の有無でも料金が変わります。
ジャンヌは本体に縫い込まれているタイプになります。
作業の流れはこちら!
バッグの縫製を解き解体と組み立てが必要になる部位になります。
レザーなど、ボロボロになった場合、各部位に併せて制作して交換をさせていただきます。
使用するレザーの選定、縫製を解く範囲と再縫製、構造とバニッシュ(コバ)の有無でお見積もりをさせていただいております。
縫い目がボロボロで縫い付けができない状態や完全に破れた状態の場合、交換が必要になります。
レザーの選定・手染めにて色合わせ・解体と再縫製・ふち周りのバニッシュ再加工
上記が修理の内訳になります。
内部レザー部分に併せ色合わせをされるか否かで料金が変わります。
構造と色合いで料金が変わります。
ルイヴィトンの底面は、構造的に部分交換をすると他の部分が割れてしまうため、セットでの交換が必要になります。
横帯と底面全体、その間にあるパイピングと3か所全交換が必要になります。
裏面のゴム交換されるか否かで料金が変わります。
接続部分のパイピングが劣化している場合、再縫製でボロボロになるので、併せて交換が必要になるケースがございます。
ルイヴィトンのパーツは部品としてあるものを交換するわけではなく、その都度、形状に合わせ全て制作して交換しています。
全交換の場合、新調感が出せる修理になります。
費用は高くなりますが、部分交換も全交換も解体する工程が、ほぼ同じなので部分交換より割安になります。
全交換はオーバーホールになるので、費用もかなり高くなりますが、トアル地(モノグラムやダミエ生地)に問題がなければ、新調感も出て、今後、長くお使いただけると思います。
お好みに併せ色を変えることも可能です。
画像をクリックすると詳細をご覧いただけます。
費用など詳しくは、こちらをご覧ください!
残念ながら、修理交換ができません。
切れた部分の上から縦に縫込みを入れるステッチ補強であれば、ご提案可能になります。
モノグラムやダミエシリーズはトアル地と言われる合成皮革素材になります。
合成皮革素材の剥がれや割れは基本、お直しができません。
ただ、状態によっては目立たなくできる場合があるので、事例をご紹介させていただきます。
範囲が広い場合や完全な割れは、お直しができません。
・剥がれ
【剥がれた角部分と白っぽいくすみ】
【白っぽい状態は少し残りましたが、角の剥がれは目立たなくできます】
【加工前の状態】
【加工後】
ウレタンで傷を埋めて色を合わせる方法になりますが、剥がれて見栄えが悪い状態が少しでも目立たなくなればとのお考えとひび割れの保護を目的としてご検討いただけたらと存じます。
・ひび割れ
スマートフォンケースなど折山に入った亀裂は残念ながらお直しができません。
ひび割れが残ることをご了承の上、保護させていただきました。
補強した感が残りますが、ご了承の上、ご検討いただくメンテナンスになります。
上から革を充てる方法もございます。
デザインが変わるので、保護を目的としてご検討いただく修理になります。
ふち周りの縫製を解き内側を外して内部から縫い付けて縫製を解く工程になるので、ふち周りの劣化状態にっては、修理ができないこともございます。
・変色(ダミエ)
ダミエは、エベヌとアズールシリーズがありますが、変色を目立たなくできるのはエベヌになります。
【メンテナンス前の状態】
【メンテナンス前の状態】
完全に元のようにお直しができるメンテナンスではないので、少しでも変色や色褪せが目立たなくなればとのお考えで、ご検討いただけたらと思います。
ルイヴィトンの修復事例をまとめました。
ご覧頂けたらと思います。
季節ごとに使い分けていたり、よそ行きとして大事に保管していたら内部がボロボロになるケースがあります。
詳しくは、こちらでご案内させていただいております。
【張替え前の状態】
【張替え後】
コインケース内部の張替え
合成皮革素材は表皮が剥がれると布地が見えます。
張り替える生地は、ご用意できる範囲で近い色を選んで交換させていただいております。
表面は問題ないですが、裏面の縫い目にステッチのずれが生じることがございます。
張替えにあたり、ご了承いただく点になります。
ルイヴィトンのお財布など小物は精密度が高いので、バッグより料金が高くなる場合があります。
費用など詳しくは、こちらをご覧ください!
事例1
事例2
事例3
事例2と3はポケット内部のみの張替えになります。
本体内部は本革など問題が出ないので再利用してポケット内部のみ張替えをさせていただきます。
事例4
事例5(アクセサリーポーチ)
事例6
費用など詳しくは、こちらをご覧ください!
はみ出した革はカットして、縫い合わせをしてバニッシュ(コバ)の再加工とトアル地の剥がれを保護した事例になります。
バニッシュとトアル地の保護は、ご希望に応じてメンテナンスをお選びいただけます。
費用など詳しくは、こちらをご覧ください!
日常的に使用するお財布はとくに不具合が出やすくなります。
状態に応じてご提案が変わります。
ファスナーについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
事例1:閉じても開いてしまう状態
事例2折れた状態
事例3:割れた状態
事例の状態は、ファスナー自体に破れやエレメントの剥がれが無い状態になるので、スライダーの交換で改善ができる状態になります。
費用など詳しくは、こちらをご覧ください!
事例1
事例2
事例3
事例4
事例5
事例6
事例7
布地部分に破れが少しでもみられる場合は、ファスナー全交換が必要になります。
類似品の交換となり、正規の引手プルタブは再利用して取付させていただきます。
お財布のファスナー交換のみ手縫いコースとミシンコースをご用意させていただいております。
ミシンの場合、裏面の縫い目に若干のズレが生じる場合があります。
お財布など小さいものは、バッグと比べると割高になりますが、小さい部品は精密度が高くなるため、ご予算に応じてコースをお選びいただく流れにさせていただいております。
費用など詳しくは、こちらをご覧ください!
ファスナーについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
引手プルタブもキレイにしたいとお考えの場合こちらをご覧ください。
レザーの色褪せ・傷・変色・シミ汚れは、新たに銀面を生成することで、見栄えよく修復が可能です。
詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
画像をクリックするとbefore/afterと詳細をご覧いただけます。
その他の事例はこちらからご覧いただけます。
費用など詳しくは、こちらをご覧ください!
画像をクリックするとbefore/afterと詳細をご覧いただけます。
アルコールで白く濁った状態
保管中に湿度が要因でべたつきが発生することがあります。
悪化したバニッシュを取り除いて再加工いたします。
画像をクリックするとbefore/afterと詳細をご覧いただけます。
キャンパス生地は基本的にクレンジングとしみ抜きのメンテナンスになりますが、補色したり色素を引き立たせることで見栄えが良くなることもあります。
画像をクリックするとbefore/afterと詳細をご覧いただけます。
ヴェルニの素材はパテントレザーと言いまして、エナメル製品になります。
しみが浸透すると基本的にしみ抜きができません。
パテント層までの浸透だと抜けることもありますが、ほぼ抜けないと考えた方が良いと思います。
上から塗装する方法もありますが、ルイヴィトンの価値を損なう可能性が高いので、革修復どっとコムでは、パテントに染料を浸透させて染め変える方法を推奨させていただいております。
光沢をそのままに生かすことが可能ですが、艶感が無くなっている場合、艶出しの加工も必要になります。
変色した状態も同じように染め変えを推奨させていただます。
画像をクリックするとbefore/afterと詳細をご覧いただけます。
その他の事例はこちらからご覧いただけます。
機能性と見栄えの両面からメンテナンス内容を選ばれてはと思います。
画像は最大で12枚添付できるので、気になる部分や破損個所をお送りいただけましたら、状態に応じてご提案させていただいております。
購入からの経過や状態によりますが、無償修理もあるようなので、まず正規店でご相談いただくことを推奨させていただきます。
むしろ、修理店より安いこともあるようです。
こんな記事もありますので、良かったら読んでください!
ルイヴィトンの修理は正規店と修理専門店、どっちがいい?
MOTTAINAIの文化の伝え手として、
未来に豊かさを伝えていく。