ルイヴィトンのキーポルは、1924年に発表されたボストンバッグで、旅行の際に便利に使えるように設計されています。
最大の特徴は、折りたたんでスーツケースに収納できる点です。もともとは1920年代に「Tientout(ティアント)」という名前で発表されました。
ティアントとはフランス語で「すべてを収納する」という意味があります。
その後、ティアントから名称を「Keepall」に変更し、発売されました。
keepallとは英語の「Keep all」をもじった名前です。
1930年には、ショルダーストラップが付いた「バンドリエール」も発表され、さまざまなシーンで活用されるようになりました。
モデルラインによって印象が大きく変わるのもキーポルの魅力です。
キーポルはそのデザインと機能性から、長く愛用されるロングセラーアイテムの一つとなっています。
今回は、キーポルのファスナー交換修理についてご紹介します。
長年の使用により、ファスナーが故障したり動きが悪くなったりすることがあります。
ルイヴィトンのキーポルのファスナー交換修理は以下の工程にて行っております。
このプロセスは、バッグの機能性と美観を維持するため、細心の注意を払って行われます。
1. 縫い目の解きとファスナーの取り外し
最初に、バッグの縫い目を慎重に解き、現在のファスナーを取り外します。
この工程は、バッグの構造を損なわないよう注意深く行われます。
2. 類似ファスナーの選定
取り外したファスナーを基に、サイズやデザインが最も近い類似のファスナーを選びます。
交換後も見た目や機能性に違和感が生じないようにします。
3. ファスナーの仮止めと位置調整
新しいファスナーを仮止めし、歪みが出ないように細かく位置を調整します。
このステップでは、バッグの全体的なバランスとファスナーの滑らかな開閉を確認しながら進めます。
4. 再縫製
仮止めしたファスナーが正しい位置にあることを確認した後、バッグを再縫製します。
この工程では、元の縫い目にできるだけ再現し、美観を損なわないように進めていきます。
しかしながら、状態により細部の美観に影響が出る場合がございます。
最善は尽くしておりますが、ご了承いただけたら幸いでございます。
キーポルは、両サイドから開閉できるダブルファスナーを特徴としています。
スライダー部分を合わせると、丸いリング部分で一体となり、南京錠でロックできるというデザインです。
交換が必要な場合、スライダー部分は類似品に変わりますが、引手部分は再利用が可能です。
これにより、全体的な見栄えが良くなり、元のデザインを保ちつつ機能性が回復します。
引手部分の再利用によって、見た目の一貫性を維持しながら、使用感を向上させることができます。
ファスナーの生地に破れやエレメントに破損が出て使いにくくなっていたり、使用していないアイテムがあり、詳しく聞きたい場合やお見積もりなど、お気軽にお問い合わせいただけたらと思います。
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ルイヴィトン修理について
革修復どっとコムの取り組み
私たちは職人の育成を重要なミッションとして、高品質な修理サービスを提供し続けるため、次の世代の職人を育てる取り組みに力を入れています。
①実践的な練習
傷んだブランド品を安く仕入れ、練習用に使用しています。
これにより、職人たちはリアルな修理経験を積むことができます。
②専門的な指導
経験豊富な職人が新しい職人に対して指導を行い、技術を継承しています。
高度な技術を伝えることで、全体のクオリティを保っています。
③多様な修理実績
ルイヴィトン、エルメス、シャネルなどのハイブランド品を取り扱い、さまざまな修理経験を積むことで、対応力を高めています。
④もったいない精神
日本の「もったいない」精神を大切にし、使い捨てではなく、修理して長く使う文化を広めています。
上記の取り組みとして、以下の方法で職人を育成しています!
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