ルイヴィトンのモノグラムバケットには、とても魅力的な歴史があります。
1854年に創業されたルイヴィトンは、日本の伝統的な文化からインスピレーションを得て、「モノグラム」というデザインを生み出しました。
このデザインは、英語で「組み合わせた文字」を意味し、創業者のLとVのイニシャルを組み合わせたものです。
モノグラムバケットは、その独特なデザインと高品質な素材で知られており、多くのファッション愛好家に愛されています。
特に、19世紀のフランスの美学に影響を受けたデザインが特徴です。
このバッグは、長年にわたって様々な変遷を経ましたが、その魅力は変わらず、多くの人々に支持されています。
現在でも中古市場で高額で取引されており、リセールバリューが高いアテムの一つです。
今回は、バケットバッグ内部の張替え修理をご紹介します。
劣化した合皮部分を高級感のあるシャンタン生地に張替えます。シャンタンに変えることで、バッグの使いやすさが向上します。
ポケットなどの構造はそのままに、劣化した生地を交換し、ポケット回りのヌメ革やチェーンは再利用して、ルイヴィトンの美しさを保ちながら修理を行います。
張り替え修理のメリット
- 高級感: シャンタン生地への張替えで、バッグが新調されたように見えます。
- 耐久性の向上: シャンタン生地は耐久性が高く、長持ちします。同じように保管しても合皮のようにベタツキが生じません。
- オリジナルの保持: ポケット回りのヌメ革やチェーンを再利用することで、ルイヴィトンらしさを損なわず修理が可能です。
こちらは張替えと同時に交換した入り口周りのふち革です。
内部の生地が縫われている部分になりますが、再縫製の際に劣化が進行していると、ボロボロになることがあります。
ひび割れや硬化している場合、張替えと同時にふち革の交換が必要になる場合がありますが、見栄えがさらに良くなります。
バケット内部張替え修理のポイント
- ふち革の交換: 劣化したふち革を高品質な素材で交換し、バッグの耐久性と美観を向上させます。
- 再縫製: 劣化部分を取り除き、新しいふち革を元の位置に再縫製することで、機能性を保ちます。
- 見栄えの向上: 新しいふち革とシャンタン生地に交換することで、バッグ内部が新調され、長く愛用できるようになります。
劣化した状態の原因
この劣化は高温や多湿の環境により加水分解が進行し、可塑剤が分離した結果です。
可塑剤は、素材を柔らかく保つために使用される溶剤ですが、これが分離すると、素材がべたつき、剥がれやすくなります。
これは、長期間使用していると避けられない現象であり、適切なメンテナンスが重要です。
劣化した状態の合皮画像
革修復どっとコムの取り組み
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これにより、職人たちはリアルな修理経験を
積むことができます。
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ハイブランド品を取り扱い、
さまざまな修理経験を積むことで、
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日本の「もったいない」精神を大切にし、
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