1934年に発売されたアイコンバッグ「アルマ」は、女性らしく華やかなシーンにとっても合う魅力的なバッグです。
今回、革修復どっとコムにご依頼いただいたアルマは、ヌメ革に雨シミが出来た状態でした。
革修復どっとコムのブログをご覧頂いている皆様はご存じだと思いますが、ヌメ革は革本来の特性を活かし、経年変化で飴色に変化させてその味わいを楽しむ革です。
革の表情を活かすために、革の表面層に加工されているバインダー層は他のスムースレザーよりも極薄で、レザーの表情が変わりやすくなっています。
時間が経つとキレイな飴色になりますが、バインダーは革の保護の役割を果たします。
バインダー層が厚いと雨シミになりにくいのですが、ヌメ革はバインダー層が薄いため、保護が弱く雨に濡れるとシミになりやすいです。
革修復どっとコムでは、雨シミになる前に普段使いされる場合、ヌメ革撥水加工もご用意しております。
しかし、雨シミができてしまった場合には、バインダー層を少し厚めに加工して見栄えを良くする方法をご提案いたしております。
【before】
【after】
ヌメ革は経年変化で色合いが少しずつ濃くなってきますが、今回ご依頼いただいたアルマは、あまり変化していない段階の新しい状態の色合いでした。
ヌメ革に新たな銀面を生成する手法を採用してメンテナンスを行いますが、色合いは現状の色合いに合わせて調色する必要があります。
例えば、飴色に変化したヌメ革を新しい状態の色合いに戻すことはできません。
塗装であれば可能ですが、革に馴染まないため不自然になります。
そのため、現状の色合いと同じくらいか、少し濃いめの色合いで仕上げると、ナチュラルな仕上がりになります。
【before】
【after】
ご購入後、このような状態にならないようにとお考えの場合、ヌメ革専用の「はっ水加工」もございます。
ただし、100%絶対にシミにならない保証はありませんので、ご了承の上、ご判断ください。
【before】
【after】
ヌメ革のしみについて詳しくはこちら
ルイヴィトン財布・バッグ修理のアフター事例集
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②専門的な指導
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