保管中の型崩れは、基本的にお直しが出ないため、中に芯を入れるなどして対応しておりましたが、革の持つ「自然治癒力」を活かして、見栄えを良くすることは可能です。
【before】
【after】
クレンジングの際に鞣し工程で使用する成分を入れ込み、革が自分で形を戻していく手法で補正していきます。
完全な凹みは残りましたが、目立たない状態まで戻ることもあります。
【before】
【after】
中に詰め物は入っていない状態で、ここまで膨らんだ状態です。
ちなみに、革を硬化させるための薬品などは、一切使用していないので、革が固くなることもありませんし、アイロンやプレスもしていないので、革シボもそのまま残せます。
【内部】
マトラッセは、本来、ふっくらとしていますが、経年劣化で膨らみが潰れて、でこぼことした状態になってしまいます。
元のような膨らみまでは戻りませんが、でこぼこ感なく、見栄えよく仕上がったかと思います。
チェーンで潰れた痕も浅い凹みは戻りましたが、深い凹みは残念ながら戻りませんでした。
白い色褪せが気になる場合、銀面を生成することで更に目立たなくできるかと思います。
【フラップ部分before】
【フラップ部分after】
【背面部分before】
【背面部分after】
サイドのシワは、最善を尽くしましたが、今回は残ってしまいました。
全体的に銀面を生成すると、もう少し張りが出るかと思いますが、今回は形補正のみのご依頼となります。
【サイド部分施工後】
ちなみに施工前の画像も掲載しておきます。
その他、保管中に凹みの痕が付いた状態やバーキンが自立しない状態の事例など、ご紹介しております。
以下の画像をクリックしてご覧頂けたらと思います。
【バックの型崩れを直す】
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