スエードは、なめした革の床面(裏側)をサンドペーパー(ヤスリ)で擦って毛羽立たせた素材です。
スエードの語源はフランス語の「スウェーデン」からきており、皮革を毛羽立たせる加工技術はスウェーデンで考案されました。
この技法がフランスで使われた手袋「ガーント・ドゥ・スウェード(スウェーデン製の手袋という意味)」が流行したことにより、“スエード”と呼ばれるようになったという説があります。
日本では秋冬の定番素材として定着していますが、海外ではブーツなど様々なアイテムに用いられ、季節を問わず着用されています。
今回は、そんなスエードを使用したシャネルのスエードマトラセのご紹介となりますが、シャネルのスエードマトラセは、その高級感とエレガントなデザインが魅力であり、多くの人々に愛されています。
スエードの特有の質感とシャネルのクラフトマンシップが融合したアイテムは、他にはない魅力を放っています。
しかしながら、銀面のあるレザーに比べるとシミや色褪せが生じた場合、起毛があるためメンテナンスが難しく、元のような色合いに戻せないケースも多いです。
元々の色合いはフラップが掛かる部分になります。
革修復どっとコムでは、スエードの表面の汚れやシミを起毛が潰れない範囲で丁寧に除去していきます。
使用するクレンジング剤は、レザーを傷めないようにするため、出来る限り化学薬品を避け、天然由来の洗剤や潤い成分を使用しています。
クレンジング後、状態の良い部分に合わせて調色を行い、起毛が潰れない手法で染め直しを行います。
染め直しが完了した後は、色止めを施し、スエードの美しさを長く保つためのメンテナンスを行います。
スエード染め直しbefore/after
スエード素材の染め直しをお考えの際、事前にご理解いただきたい点がございます。
・状態により多少、質感が固くなる場合がございます。
・同じ色で調色しても染料が主体となる染めになるので色合いが濃く出ることがあります。
シミが濃くなっている場合も同じく濃いめになることがあります。
・起毛が完全に潰れてクレンジングで起こせなかった場合、痕が残ります。
最善は尽くしておりますが、上記の事が考えられます。
革修復どっとコムの職人育成について
革修復どっとコムでは、高価で大切な思い入れのあるお客様のお品物を新人にいきなり修復させることは致しておりません。
古物市場でシャネルなどのハイブランド品を中心に仕入れて職人に練習品として提供しています。
修復した練習品を古物市場へ再出品しますが、古物市場は、真贋を含め出品前の検品があります。
基準は、とても厳しくメンテナンス後、再出品したとき、仕上りが悪いと出品が出来なくなります。
この基準をクリアできるまで、徹底して社内品で練習を重ねております。
シャネルの色褪せやシミが出来た際のメンテナンスについて詳しく知りたい場合やお見積もりなど、遠慮なくお問い合わせいただけたらと思います。
革修復どっとコムの取り組み
私たちは職人の育成を重要なミッションとして、高品質な修理サービスを提供し続けるため、次の世代の職人を育てる取り組みに力を入れています。
①実践的な練習
傷んだブランド品を安く仕入れ、練習用に使用しています。
これにより、職人たちはリアルな修理経験を積むことができます。
②専門的な指導
経験豊富な職人が新しい職人に対して指導を行い、技術を継承しています。
高度な技術を伝えることで、全体のクオリティを保っています。
③多様な修理実績
ルイヴィトン、エルメス、シャネルなどのハイブランド品を取り扱い、さまざまな修理経験を積むことで、対応力を高めています。
④もったいない精神
日本の「もったいない」精神を大切にし、使い捨てではなく、修理して長く使う文化を広めています。
上記の取り組みとして、以下の方法で職人を育成しています!
染め直し修理のリペア教室(多くの人に感動と喜びを)
委託販売(ブランド名・シリーズ名・真贋教育)
買取します(修理職人育成にご協力ください・技術を次世代へつなぐ)
染め直しなど修理してキレイになったブランド品のお得な販売サイト
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革製品の製造段階と同じ方法で染め直しができる溶剤・塗料のオンラインストア
バッグ修理・靴修理の革修復どっとコム
沢山のエルメスを修復しました。
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