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よそ行きに保管していたバッグを
使おうとしたら、
「内部がべとべと・・・なんでぇ~?!?」
インポートブランド(輸入ブランド)は
海外で製造されていますが・・・
内部に使用されている素材が、
合成皮革素材の場合、
日本国内の気候と合わず
加水分解が生じて、べたつきが出てしまいます。
加水分解とは、 「カソ剤」 と言いまして
生地が製品化される前の段階で生地自体を
作る際に使用される薬品になります。
例えば、Aの薬品とBの薬品をつなぎ合わせる
接着剤的な役割がある薬品が 「カソ剤」剤です。
湿度が高い日本国内の気候が要因で
「カソ剤」が抜けてしまい、べたつきが発生します。
before(画像をクリックすると拡大します。)
このような状態にならないようにするには
普段使いして、出来るだけ保管しないように
すること。
ブランドは保管することを前提にしていないので
保管される場合は、湿度管理が必要になります。
今回は、お打合せの上、シャンタン生地のブラウンで
張替をさせて頂きました。
after(画像をクリックすると拡大します。)
ルイヴィトンに合う高級素材を選ばせて頂いております。
シャンタン生地に変えることで、
保管されても、今後同じようなことになりません。
工程ですが、バッグの縫製を解いて、劣化した生地を
取り外して、ポケットなど、同じ様に制作して
再縫製を致します。
ポケット周りのヌメ革、ファスナーは再利用します。
バッグ入り口周りのヌメ革部分を「くち革」と言います。
くち革の再縫製も必要になりますが、
硬化していたり、ひび割れが出ている場合、
交換が必要になるケースもございます。
交換が必要な場合は、事前にご案内させて頂きます。
ついで作業になりますので、
張替とセット料金にてさせて頂いております。
診断・お見積りは無料です。
お気軽にお問合せ下さい!